🌠星空ナウ(2025年12月)
2025.11.28|

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星空ナウ(202512)

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22日柚子湯が習慣の冬至、一年で一番昼が短く夜が長い月を迎えます。宵の時間には、西の空に環が細い土星、東の空に冬の星に負けず木星がひときわ明るく輝いています。7日には、宵の東の空で月と木星が接近し、8日には水星が西方最大離角を迎えるため、12月の前半は日の出前の東の空で観察困難な水星観察のチャンスが訪れます。

ふたご座流星群は13日〜15日の夜が見頃です。

121315日の頃にふたご座流星群が極大を迎えます。夏のペルセウス座流星群と冬の四分儀座流星群と並んで3大流星群の一つで、時間4050個程度の出現があり毎年安定して活動しています。夜半以降は下弦の月の影響をうけますが、輻射点が一晩中地平上にあって観測条件は良く、スピードが速く短経路の特徴的な流れ星をご覧ください。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から今年になっても特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。しばらくは低く見にくい位置になりましたが、明け方の北東の空にも見えるようになります。増光時には2等星程になるようです。明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

1201🛰️ ISSきぼう   (○18:33西北西に見え始め〜西54°18:36南西に消える)

1202🛰️ ISSきぼう   (17:44北西見え始め〜天頂73°17:50南東消える)

1203🛰️ ISSきぼう   (△18:33西に見え始め〜南西16°18:37南南西に消える)

1204🛰️ ISSきぼう   (○17:44西北西に見え始め〜南西30°17:49南南東に消える)

1205🌕満月(望・ぼう)   (日没時東におぼんの月、明るい月があり星空観望に不向き)

1207❄️大雪(たいせつ)      (二十四節季・本格的に冬が到来、山々は雪に覆われる頃)

1212🌗下弦の月(かげん)  (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

1214🌠ふたご座流星群極大(3大流星群、一晩中見える4050/時間、下弦の月)

1220🌑新月(朔・さく)    (月と太陽が見かけ重なる。闇夜で星空観察好機)

1222🌆冬至(とうじ)        (二十四節季、太陽が低く一年で最も昼が短く、夜が長い日)

1228🌓上弦の月(じょうげん)(夕方南の中天に見える半月、欠けぎわクレーター綺麗)

1月のトピックス 1/4四分儀座流星群極大(深夜〜未明りゅう座を中心に流星30/h程度)

2月のトピックス 2/7南極で金環日食がありますが、日本では見られない。

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方、宵のチャンスのみ記載しました。日本人宇宙飛行士として現在油井飛行士が搭乗中。今月は1日〜4日頃が夕べに見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらい、視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)土星や木星等、惑星は星座間を動きます。

遠ざかるスワン彗星
2025.11.20|

レモン彗星の露払いの様に、同時期の西空に見えていた遠ざかるスワン彗星です。レモン彗星よりかなり暗く、肉眼ではとても見えず、尾もない頭のコマだけの彗星でした。たくさんの彗星(ほうき星)のほとんどがこんな感じで、尾の見えるのはほんの一握り、スワン彗星はまだ明るい方になります。

□左上:2025.10/23 □右上:2025.11.3

□左下:2025.11/16 □室生観測所から夕方の西空

さよならレモン彗星
2025.11.16|/ 願立寺日記

11月16日は日中から快晴で夕方も大丈夫そうなので室生まで出かけて去りゆくレモン彗星を眺めてきました。薄明中の西空の超低空に10分間程、頭は5等級、少し尾をひいた姿を見せてくれました。これが最後でしょう。下に500m先の樹木が迫ってきました。

レモン彗星、撮影:2025年11月16日17:51,室生にて

彗星が見え始める前の、室生の西空

観測所からは西側の林が死角になるので50m程移動したポイントで撮影です。後ろの雑木林からは時々ガサガサと音が・・熊被害が騒がれているだけにヒヤリとします。

ス━パーム━ン翌夜の月
2025.11.6|

昨夜のスーパームーンがどん曇りでしたので一夜後の月です。最小に見える小さな月と比べて、14パーセント大きな月です。眺めているだけで分かるかな?

これは、月が完全な円軌道なら起こらないことで、少し楕円形の軌道で地球を廻っているから月が少し遠くなったり近づいたりしているからです。当然ですが、月の大きさが変わっている訳ではありませんね。

撮影:2025年11月6日19時00分

🌠星空ナウ(2025年11月)
2025.10.29|

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星空ナウ(202511)

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宵の南の空にペガスス座を中心に秋の星座が見えています。明るい星が少ないのですが、東の空には明るい星の多い冬の星座が昇りつつあります。南の空にはポツンと土星が見えています。望遠鏡で眺めると環の傾きがほとんどなく串刺しのお団子状態の珍しい土星を見ることができます。真夜中には、木星が東の空から昇ってきてその明るさに驚きます。5日の満月は、2025年の中で最も地球に近い満月でスーパームーンとも呼ばれています。

1118日の未明にしし座流星群が極大を迎える。最近は時間56個程度であまり活発ではないが、かつて大流星雨を降らせた事があり有名な流星群。1966年と2001年に活発な流星雨を住職が目撃している。母彗星が回帰する33年ごとの周期があるとされている。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では宵の西に低く見にくくなりました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

1105🌕満月(望・ぼう)   (日没時東におぼんのような月、スーパームーン)

1105🌠おうし座流星群(おうし座中心に5個程度、火球期待、月明条件悪い)

1107日  立冬(りっとう)      (二十四節季・冬の始まり朝晩が冷込み季節の移り変わる頃)

1112🌗下弦の月(かげん)(未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

1112日  ISSきぼう   (○17:38南南西に見え始め〜南東35°17:43東に消える)

1113日  ISSきぼう   (○18:27西見え始め〜北西33°18:30北北西に消える)

1114日  ISSきぼう   (17:39西南西に見え始め〜北西60°17:45北東に消える)

1116日  ISSきぼう   (△17:40西に見え始め〜北北西21°17:45北北東に消える)

1118🌠しし座流星群極大(18日未明が見頃、5/時間、月明条件良し、稀に流星雨)

1120🌑新月(朔・さく)    (月と太陽が見かけ重なる。闇夜で星空観察好機)

1122日 小雪(しょうせつ)    (二十四節気・北国に雪の便り、わずかに雪の降る頃)

11月24日 土星の環準消失    (15年ぶり環の傾きがゼロとなり、見かけ環がみえなくなる)

1128🌓上弦の月(じょうげん)(夕方南の中天に見える半月、欠けぎわクレーター綺麗)

11月30日  ISSきぼう   (△17:54西に見え始め〜北西30°17:58東北東に消える)

11月のトピックス 11/18しし座流星群極大(深夜〜未明しし座中心に流星5/h稀に流星雨)

12月のトピックス 12/12双子座流星群極大(一晩中、双子座を中心に流星40/h月あり)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい宵のチャンスのみ記載しました。日本人宇宙飛行士として現在油井飛行士が搭乗中。今月は1日〜3日頃と月末夕べに見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらい、視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)土星等惑星は星座間を動きます。

レモン彗星を求めて
2025.10.23|/ 願立寺日記

レモン彗星が最盛期を迎えました。天候が不順で曇りの日が続きましたが、23日にやっと秋晴れとなりましたので、明るくて星の見にくい大阪を離れ、美しい星空をもとめて兵衛県の和田山まで出かけ撮影してきました。

夕方、日没後の午後6時から7時ぐらいの1時間が撮影チャンス。街明かりが無く西空の低い位置が見える場所をみつけて撮影開始です。

レモン彗星(C/2025 A6)

撮影:2025年10月23日午後6時33分 250mmF5 和田山にて (住職)

頭部は肉眼でギリギリ見える約4等級、双眼鏡を使うとくっきりと見え、右上に淡く尾を引きほうき星らしい姿を見せてくれました。画像の彗星の尾に2種類あるのが分かりますか?黄色の太くて右にカーブしたダスト(塵)尾と、青みがかった細く直線状のイオンの尾です。発達した彗星の尾に見られる特徴的なものとされています。

日没後の西空、こんな感じです。

今回は初めて、熊出没が気になりました。各地で被害が出ているようで、キノコ採りでが彗星見物でとならないようにご注意ください。熊は生きる為に当たり前の事をしているだけなのにね。

レモン彗星が夕方に見えてきました!
2025.10.17|/ 願立寺日記

レモン彗星が夕方、西空に見え始めたのでマスコミやネットが騒がしくなってきました。

10月中旬がチャンス、薄明終わりに20〜30分ぐらいが見頃で、あっという間に西に沈んでいきます。

肉眼ではギリギリ、位置が分からないと見つけるにが厳しいかな、双眼鏡的な3〜4等星の明るさです。

ぼんやりと上に尾を引いたのが彗星(ほうき星)です。

画像:ウエザーニュースより

明るくなってきたレモン彗星
2025.10.8|

明け方、北東の北斗七星の右側で話題のレモン彗星が明るくなってきました。6等星の明るさで肉眼ではまだ厳しい状態、今朝は西空に満月があって夜空が明るいため双眼鏡でも存在がギリギリ確認できる程度でした。望遠鏡を使った添付画像では薄らと尾が伸びているのが分かります。

これから1週間程は明け方に見え、その後は夕方の西空に移ります。暗い夜空に出かければ3〜4等級、尾伸ばした彗星(ほうき星)らしい姿を見ることができるかもしれません。

撮影2025.10/8 05:02 (250mmF5)

中秋の名月2025
2025.10.6|/ 願立寺日記

撮影:2025.10/6  21:41

撮影:2025.10/6 18:56  これは、スマホでパチリ

快晴の秋空でしたが、少し流れ雲が掛かってきたので急いで撮影しました。綺麗な名月です!

月齢8.7
2025.10.1|

今夜の月、月齢8.7です。

上弦を一日過ぎて、中秋の名月まで5日。コペルニクスやプラト━などの著名なクレ━タ━やアペニン山脈などが見どころです。

未明の空にレモン彗星
2025.9.30|

昨晩未明のレモン彗星です。双子座と北斗七星の間のあたり、双眼鏡で微かに見えてきました。7等星の明るさで肉眼ではまだむり、望遠鏡で写すと緑の頭部と淡く尾が上に伸び始めました。2週間後には夕方の西空に更に明るくなって見える様です。

レモン彗星(C/2025 A6) 撮影:2025.9/30. 03:58(250mmF5)

🌠星空ナウ(2025年10月)
2025.9.30|

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星空ナウ(202510)

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◆夏の大三角がしぶとく西の空に、ペガサス、アンドロメダなど、秋の星座が南から東の空にかけて見頃です。今年の中秋の名月は106日で、満月と1日ずれます。中秋の名月の近くには環の細くなった土星が観望の好機を迎えます。さらに注目は、10月の中旬の夕方西に低く2つの彗星が現れるニュースがありぜひご覧ください。

◆2つの彗星(ほうき星)10月の中旬に、夕方の西空に肉眼的になる可能性があり注目です。最近発見された新彗星スワンはすでに太陽への接近をすませ暗くなり始めました。レモン彗星は最盛期がこれからで特に1010日から月の影響の出始める25日の日没の西空が見頃です。ほうき星らしい淡い尾を上に吹上げている姿を期待したいものです。新しい情報があればこのサイトにアップします。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では宵の南に高く見える位置になっています。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0930日  ISSきぼう   (○19:13西北西に見え始め〜南西42°19:17南に消える)

1001日  ISSきぼう   (18:25北西に見え始め〜天頂86°18:36南東に消える)

1003日  ISSきぼう   (△18:26西に見え始め〜南西23°18:31南に消える)

1006日 中秋の名月   (太陰太陽暦における815日の月)

1007🌕満月(望・ぼう)   (日没時東におぼんのような月、前日中秋の名月)

1008日  寒露(かんろ)      (二十四節季・夜が長くなり露が冷たく感じられる頃)

1014🌗下弦の月(かげん)(未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

1021🌑新月(朔・さく)    (月と太陽が見かけ重なる。闇夜で星空観察好機)

1023日 霜降(そうこう)    (二十四節気・朝晩冷込み始め、朝露が霜に変わる頃日)

1030🌓上弦の月(じょうげん)(夕方南の中天に見える半月、欠けぎわクレーター綺麗)

11月のトピックス 11/18しし座流星群極大(深夜〜未明しし座中心に流星5/h稀に流星雨)

12月のトピックス 12/12双子座流星群極大(一晩中、双子座を中心に流星40/h月あり)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい宵には条件が悪く朝方のチャンスのみ記載しました。日本人宇宙飛行士として現在油井飛行士が搭乗中。今月は1日〜3日頃が夕べに見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらい、視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)土星等惑星は星座間を動きます。

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