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🌃星空ナウ(2025年5月)
2025.4.25|星
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星空ナウ(2025年5月)
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◆ 宵の空は、冬の星座は西に退き、南にしし座を先頭に、春の星座が見頃となってきました。北斗七星の柄のカーブを伸ばした先のアークトゥールスからスピカへ続く春の大曲線、併せて春の大三角などの星の並びを見つけてみましょう。
下旬には木星は西の空に見納めとなり、明け方の東の空には、明けの明星(金星)が輝き、土星が見えてきます。土星は環の傾きがなくなり環が見えなくなる珍しい時期です。ただし土星らしくなく寂しいと言われる方もあります。細い月が、23日には土星に、24日には金星に接近して美しい眺めです。7日の明け方を中心に、みずがめ座η(エータ)流星群が見られます。1時間あたり5〜8個程度と数は多くありませんが、毎年確実に流星が見られる流星群です。
◆ およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では深夜に高くなり見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。
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05月04日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠けぎわにクレーター綺麗)
05月05日 立夏(りっか) (二十四節季・気温も上昇し、暦の上で夏が始まる頃)
05月06日 みずがめ座η流星群(ハレー彗星が母天体の流星群、7日未明時間5〜10個)
05月07日 土星の環消失② (今年3回ある消失現象の2回目、明け方の東に低い)
05月08日 ISSきぼう (〇20:24南東に見え始め〜20:27南南東43°に消える)
05月09日 ISSきぼう (〇19:36南南西に見え始め〜南東33°〜19:42東北東に消える)
05月10日 ISSきぼう (〇20:23西に見え始め〜北西35°〜20:29北北東に消える)
05月11日 ISSきぼう (◎南西19:34見え始め〜天頂79°〜北東19:40消える)
05月13日 ISSきぼう (△西19:33見え始め〜北西24°〜19:38北北東に消える)
05月13日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)
05月21日 小満(しょうまん)(二十四節気・気温が高くなり植物や虫たちが躍動する頃)
05月20日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
05月27日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)
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6月のトピックス 6/1金星西方最大離角(明け方東の空に金星が太陽から見かけ最も離れる)
7月のトピックス 7/31みずがめ座δ流星群(この頃未明みずがめ座中心に5〜6個)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。現在、日本人宇宙飛行士として大西飛行士が船長として搭乗中です。今月は8〜13日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により3〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。
また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2〜3等星くらいの人工衛星が10個20個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。
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※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)火星等、惑星は星座間を動きます。
🌌星空ナウ(2025年4月)
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星空ナウ(2025年4月)
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◆ 寒さが緩み気軽に星空を眺められる時期になりますが、春の空は花粉が飛散し大陸からの黄砂の影響で晴れてもどことなくかすんで見え、星の観望に適した季節ではありません。夕方西に低くなったオリオン座もやっと三つ星が見える程度、月が昇っても「おぼろ月」状態で季節の移り変わりを感じます。天頂西にしし座、北よりに北斗七星はくっきりと見られますので、目印に北の方向をいつも教えてくれる北極星を探してみましょう。
◆ およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では深夜の東に高くなり見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。
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04月04日 清明(せいめい) (二十四節季・春風が吹き暖かくなり、天地が明るく清らかになる頃)
04月05日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
04月01日 ISSきぼう (◎北西18:57見え始め〜天頂73°〜19:04南東消える)
04月03日 ISSきぼう (△18:57西に見え始め〜南西22°〜南19:02に消える)
04月13日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)
04月20日 穀雨(こくう) (二十四節季・穀物に恵みの雨がたっぷりと降りそそぐ頃)
04月21日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
04月22日 こと座流星群極大(こと座中心に流れ星の多い夜、まれに流星雨がある)
04月27日 金星が最大光輝 (明けの明星として明け方未明に輝き、白昼にも見える)
04月28日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)
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5月のトピックス 5/6みずがめ座η流星群(ハレー彗星が母天体の流星群)
5/7 土星の環の消失②(環の傾きが無くなり見かけ環がみえなくなる)
6月のトピックス 6/1金星西方最大離角(明け方東の空に金星が太陽から最も離れる)
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※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1〜3日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により3〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。
また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2〜3等星くらいの人工衛星が10個20個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。
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※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。
皆既後の満月が昇る
2025.3.14|星
皆既月食後の満月 2025年3月14日19:57
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春めく暖かい夕べ、少し風が出てきましたが快晴です。
東の空に満月が昇ってきました。いつもの満月でしたが、つい先程4時間前には皆既月食となって私たちの地球の影にすっぽり隠れていたはずの月です。地球の裏側のアメリカなどでよく見られ、ライブ中継での皆既食を羨ましく眺めていました。日本では北海道などで部分食の最後の姿がぎりぎりに昇る姿が見られました。欠けた状態で昇ってくるのを「月出帯食」と呼ぶようです。
さらにこの時、月に着陸した探査機が太陽を写していたのですが、「黒い太陽」もちろん月では皆既日食が起こっていたということです。地球上での皆既日食は数分と短いですが地球のつくる本影はデッカイので長時間の皆既になったはずです。
🌃星空ナウ(2025年3月)
2025.2.28|星
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星空ナウ(2025年3月)
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◆宵の東の空にしし座、北よりには北斗七星などの春の星座が昇り、季節の変化を感じさせてくれます。南から西の空にはオリオンを中心に冬の星座が移り、木星や火星も加わってにぎやかな星たちが残っています。長く西空に輝いていた宵の明星、金星が急速に低くなり太陽との合を迎え、やがて明けの明星として暁の東空に舞台を移します。8日前後数日間は日没直後の短時間、普段は見にくい水星を見るチャンスです。金星の左下5〜6度の位置ですので挑戦して見たいものです。
14日午後には皆既月食が起こりますが、当地大阪では月の出になる頃には皆既月食はほぼ終了し、北海道・東北地方・関東地方他で満月が一部欠けたまま昇ってくる月出帯食となります。月がよく見える高さに昇ってくる頃には普段と変わらない満月に戻っているでしょう。
◆24日、土星の環が見かけ消えて見えなくなってしまう「環の消失」現象が起こります。秋までに3回チャンスがあり、今回は1回目となりますが残念ながら太陽に近く観察は困難です。
土星の環の厚みは数百m程度しかないため、15億km以上も離れた地球から土星の環を真横に見る位置関係になると、環が見えなくなってしまいます。このような現象は土星の公転周期の半分にあたる約15年ごとに起こり、前回は2009年9月に起こりました。
◆ およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化はありません。最近では深夜の東に昇って見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどです。急速に暗くなるのが特徴の星で、肉眼で明るく見えるのは2〜3日ですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。
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03月05日 啓蟄(けいちつ) (二十四節季・寒さが緩み土の中から虫たちが動き出す頃)
03月07日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
03月08日 水星東方最大離角(日没後の西空短時間、金星の左下に数日間水星を見るチャンス)
03月11日 ISSきぼう (◎南西19:21見え始め〜南仰角63°〜19:24東高く消える)
03月12日 ISSきぼう (○南18:32見え始め〜南東30°〜東18:37に消える)
03月13日 ISSきぼう (◎西南西19:19見え始め〜北東仰角38° 19:24北北東に消える)
03月14日 ISSきぼう (◎南東18:30見え始め〜天頂仰角77° 〜18:35北東に消える)
03月14日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、皆既月食も大阪では見えない)
03月15日 ISSきぼう (△西北西19:17見え始め〜北西17° 〜19:22北に消える)
03月17日 彼岸の入 (春分前後の2週間、自身を見つめ仏法聴聞の大切な機会)
03月20日 春分の日(しゅんぶん) (二十四節季・昼と夜の長さが等しくなり春らしくなる頃)
03月22日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
03月23日 金星が内合 (金星が太陽と地球の間に入り込み見えなくなる)
03月24日 土星の環消失① (今年3回ある見かけ消失現象の1回目、太陽に近く観察は困難)
03月29日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。部分日食、日本で見られない)
03月29日 ISSきぼう (◎北西19:40見え始め〜天頂仰角80° 〜19:50南東に消える)
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※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は11〜15日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により3〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。
また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2〜3等星くらいの人工衛星が10個20個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。
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※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。
寒波の中、最大光輝前の金星と月
2025.2.4|星
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月齢5.6の月と最大光輝前の金星
この冬一番の寒波がやってきました。西風が強く一時的に雲が飛びさり、真っ青の夕暮れになりました。北国では大雪で大変な便り、北陸ではJCPZの影響で24時間で1mの積雪だとか。河内は申し訳ないくらいカラッカラッの星空に!天頂近くに木星、東に高く火星がオレンジ色に輝いています。
🌌星空ナウ(2025年2月)
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星空ナウ(2025年2月)
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◆ 宵の空は、明るい星の多い冬の星座たちに木星と火星が加わり更に彩られています。西の空には、15日に最大光度となる金星がとても明るく輝き、上旬までは金星よりも低い位置に遠ざかった土星も見えます。1日、2日は細い月が夕方の空で土星と金星に接近し、澄んだ冬空に美しい眺めとなります。月は7日には木星の近くに位置し、10日には火星の近くへと移動し並んだ様子は見ものです。またこの時期は、短い時間だけ真南のギリギリ低空に現れる一等星「カノープス」をぜひ探してみてください。この地区では大和川の堤防などの南が地平まで開けた場所から午後9時前後の、和泉山脈のスレスレに見られます。見つけられたらラッキーで長生きできる星として「南極老人星」の別名があります。
◆ およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」ですが、昨年から特に変化なく、現在は明け方の東に見え始めています。今回は爆発周期が少し伸びているようです。爆発し明るい時期は1週間ほどでしょう。
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02月01日 土星食 (月が土星を隠す現象、白昼に起こるので一般には見るのは困難)
02月01日 ISSきぼう (△西19:02見え始め〜西南西仰角24°〜19:09南に消える)
02月02日 節分(せつぶん) (雑節の一つ、各季節の始まりの前日のこと。豆まきの行事)
02月02日 ISSきぼう (◎西北西18:13見え始め〜南西仰角46° 18:16南東に消える)
02月03日 立春(りっしゅん) (二十四節季・暦の上で春が始まる日、雑節の起算日)
02月04日 ISSきぼう (△西18:12見え始め〜西南西23°〜南南西18:15に消える)
02月05日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
02月10日 火星食 (月が火星を隠す現象、北海道や東北、日本海側で起こり大阪では見れない)
02月12日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、月あかりで星空が見にくい)
02月15日 金星が最大光輝 (夕方に宵の明星が最も明るく輝く、前後一週間程、白昼にも観望のチャンス-4.9等)
02月18日 雨水(うすい) (二十四節季・降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる頃)
02月21日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
02月28日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。月明なく星がよく見える。)
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※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1〜4日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により3〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。
また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2等星くらいの人工衛星が10個20個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。
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※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。
太陽に接近したアトラス彗星、SOHOが捉える
2025.1.17|星
天文観測衛星SOHOによるアトラス彗星の太陽接近画像 (SOHOの公開画像より)
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アトラス彗星が太陽に接近してSOHOの画像に捉えられました。彗星が太陽に極めて接近すると非常に明るく(金星ほど)なりますが地上からは太陽に近くで詳しく見る事はできません。衛星望遠鏡で宇宙から捉えた見事な彗星の様子です。中央の小さい円盤に隠れているのが太陽で、アトラス彗星が尾をひきながら数日で太陽に接近し周回している姿が良く分かります。
火星が接近します、夜半東に赤い星!
2025.1.4|星
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まもなく火星の最接近1月12日を迎えます。火星はこの時期夜半に東の空に見やすく、冬の星座の中、ふたご座の近くに真っ赤に輝いているのですぐ見つかります。13日〜14日には満月と並びます。(図参照)ただし、今回の接近は小接近で大接近時期の6割の大きさにしか見えないので天体望遠鏡で見ても特徴的な模様ぐらいしか見えないのが実際です。濃いオレンジ色に見えるのは驚きです。火星は今後も2年2ヶ月で接近し、次回の大接近は2035年9月に起こります。
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※画像出展は国立天文台のHPより
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