三木の伽那院、巡拝
2021.7.21|願立寺日記

梅雨明け十日の酷暑で快晴の日、兵庫県三木の伽那院を参拝しました。山陽道、三木東インターから右折、大谷交差を山間に入るとすぐ仁王門が見えてきます。仁王さんは上半身ほとんどがなく一部が残存の状況で驚きましたが、これは嘗て秀吉との戦いの場になった折、殆どが焼失したものであるとか。舗装された農道横に堂宇が点在する様子で、右手広場奥に崖があって見事な柱状節理、綺麗な断層が紹介されていました。

 

正面山門から階段を登ると金堂(本堂)、多宝塔が夏の蝉時雨のなかしっとりと佇んでいました。金堂(本堂)は密教形式で中央に結界格子がある形式、焼香、合掌させて頂きました。本尊は毘沙門天でした。近年、賽銭泥棒があるため、防犯カメラを設置してされ撮影されていること、申し訳なさそうに丁寧に案内されていました。参拝中一人もお会いしなかったので致し方ないことでしょう。

左手に山伏が炊き上げる広場と行者堂があり、10月の体育の日には日本中から沢山の山伏行者が参集し近畿最大の採燈大護摩があるという。さぞかし荘厳なことか。

 

それにしても最近訪れるている小野、三木周辺には寺院の古刹が多い。この地も農道沿いに伽藍が残っているように見られるが嘗ては見事な大堂伽藍配置であったことが容易に想像されます。それこそ奈良に向かうシルクロードの到着前の地に、仏教文化が開花していたような場所にではないかと想像を逞しくしました。大谷山伽那院、入山料は草引き3本は誠にセンスがいい。しっかり賽銭を弾まないといけない。秋の紅葉の時期は格別だろう。

 

山門

 

金堂(本堂)と多宝塔

 

参道に続く地蔵群

 

山伏が集い大護摩が焚かれる行者堂前

喚鐘の調査

鐘の音を録音される明土氏

 

梵鐘や半鐘を調査研究をされている明土真也氏(東京)がお見えになり小一時間、写真を撮影したり、鐘の音を録音されました。

 

江戸中期、安永年間に寄進されたもので、本堂が再建されたのが寛延年間であることから再建後およそ20年ほど経過した頃と見られます。寄進者として大坂島之内の平野屋利右兵衛の名と、取次として源助の名が刻まれており、当寺に縁のある篤信者がおられたとのことが想像されます。

 

明土氏によると、この鐘の特徴は「エン」と呼ばれる帽子の短いツバ状のものがが上部に8枚あるのが珍しいとのことでした。弱く突いても良く鳴る鐘で、内部のひび割れもなく250年間経過しても良好な状態が保たれているとの説明でした。

6/20まで 緊急事態宣言延長の為 月参り自粛します。葬儀、中陰、年忌は対策してお受けします。

イソヒヨドリ
2021.5.30|願立寺日記

 

イソヒヨドリ(磯鵯)

スズメ目、ヒタキ科に分類される鳥の一種。アフリカユーラシア大陸に広く分布し、和名どおり海岸や岩山などで多く見られる。

磯や岩場に多く生息し、外見がヒヨドリに似ていることからこの和名がついているが、鳥類学上ではヒヨドリ科ではなくヒタキ科に分類されており、まったく別の鳥である。(ウイキペディアより)

 

コロナ禍で月参りをお休みしています。朝8時に当日の逮夜を本堂勤めしており、ご門徒さんもお参りにお越しになります。

ちょうどその時間、坊守が本堂屋根、鬼瓦のてっぺんにイソヒヨドリを見つけて写真にしました。ヒヨドリの鳴き声と違ってとても綺麗な、透き通った声が特徴的です。

 

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○コロナ禍による、お寺の法務変更

 

620日まで 月参りお休み(緊急事態宣言中)

67日    婦人会定例 お休み

・毎日朝8時  当日分の逮夜 本堂勤め(よければお参りを)

・葬儀、中陰、年忌法要等は感染対策をしてお勤めします。

 

620日までの緊急事態宣言が解除されましたら、21日より平常の法務に戻ります。

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「5/26 皆既月食」曇り空で見えず、残念!
2021.5.27|/ 願立寺日記

2021年5月26日皆既月食 ©️国立天文台

 

残念ながら、関西では曇り空で皆既月食はみることができませんでした。ネットのライブ中継では沖縄や東北、北海道方面では晴れたようです。今回は3年ぶりの皆既で、その時は夕方の月食で天気にも恵まれてとても良くみえました。次回の皆既月食は1年半後、来年の118日にあります。

 

ところで、気になったのはテレビなどの煽る報道言葉です。決して間違いではないのですが、24年ぶりだとか、次回は12年後とか。皆既月食そのものは平均して2年に一度程度の現象で特段珍しいものではないのですが、今回はスーパームーンと重なった皆既月食としてはということで、いかにも貴重な月食ということで番組作りをされているように感じました。

 

「スーパームーン」という造語も月が少し歪んだ楕円軌道で地球を回っているために少し近づいたり遠ざかったりするために、周期的に必ず起こる当たり前のことで、しかも見た目の大きさの差は最大14パーセント。比べるものがないので眺めていて全く気づきません。スーパーというには大袈裟すぎると星好きは密かに思っています。来年の皆既月食のとき「ええー、次は12年後って言ってたのに!」とならないように願いたいものです。ただ、そのことも含めて世間は忘れているでしょうね。

 

あーそうそう、来年の皆既月食の最中に月が天王星を隠すという、それこそとても珍しい「皆既中の天王星食」が起こります。また、ワイワイ騒ぐでしょうね。いやこれも、マニアック過ぎるか()

新型コロナワクチンの予約
2021.5.23|願立寺日記

今年も睡蓮が花をつけました。

 

新型コロナワクチン接種がいよいよ我が市でも開始されました。住職も高齢者ですので、世間様より早めに打ってくださるとか。

市の案内にそって21日午前9時予約受付開始と言うことで時刻に合わせて電話・iPad・スマホを準備しました。坊守にも助けてもらいながらいざ、0000秒にアクセス!

 

ところが、テレビで皆さんが言っている通りでした。何回やっても繋がらず、ネット予約もアッ!という間に締切。当然電話も何十回掛けても「録音の冷たい返事・・・」情け無い事にこのたびは諦めました。

多分何千、何万もの電話やネットアクセスが集中してガッカリされた高齢者でいっぱいだったことでしょう。

 

みんな平等の日本の民主主義、賢い人がいっぱいいるのに、どうしてこんなにヘタクソなのかと、ついついボヤキも出てしまいます。

 

大阪も、緊急事態宣言発令で皆さんの自粛のお陰か、新規感染者が500人を切る日が続くようになってきました。もうの少し辛坊です。

 

○お寺の法務

・月参り、お休み中(緊急事態宣言中)

527日 お逮夜法座  お休み

6  7日  婦人会定例  お休み

 

暫くお待ち下さい。

5月26日の夕べ、皆既月食があります。
2021.5.14|/ 願立寺日記

満月が午後7時前に東の空に登ってきますが、その夜は様子がすこし変わっています。大阪ではすでに部分食が始まっていて、月の下側が少し欠けて登ってくるのです。

 

その後、次第に欠けた部分が広がり、89分にいよいよ皆既(かいき)が始まります。月明かりがなくなって暫く星空が広がり皆既の月がポッカリと浮かぶ感じ、「赤銅色」と呼ばれる皆既月食独特の不気味な満月の色味も興味深いものです。

今回の皆既時間は約20分と短く8時28分に皆既終了。その後次第に元通りの満月に戻っていきます。

 

その日の天気や時刻など条件が整わないとなかなか見ること出来ません。ライブ感覚で時々眺めに出て皆既月食の変化を楽しんでください。

 

国立天文台による解説図

ゆずり葉の詩
2021.5.9|法話・感話

ゆずり葉   河井酔茗

 

子供たちよ。

これはゆずり葉の木です。

このゆずり葉は 新しい葉が出来ると入り代わって

古い葉が落ちてしまうのです。

 

こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも

新しい葉が出来ると無造作に落ちる

新しい葉にいのちをゆずって――。

 

子供たちよ

お前たちは何をほしがらないでも

すべてのものがお前たちにゆずられるのです

太陽のめぐるかぎり ゆずられるものは絶えません。

 

かがやける大都会も

そっくりお前たちがゆずり受けるのです。

読みきれないほどの書物も

幸福なる子供たちよ

お前たちの手はまだ小さいけれど――。

 

世のお父さん、お母さんたちは 何一つ持ってゆかない。

みんなお前たちにゆずってゆくために

いのちあるもの、よいもの、美しいものを、

一生懸命に造っています。

 

今、お前たちは気が付かないけれど

ひとりでにいのちは延びる。

鳥のようにうたい、花のように笑っている間に 気が付いてきます。

 

そしたら子供たちよ。

もう一度ゆずり葉の木の下に立って

ゆずり葉を見るときが来るでしょう。

 

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療養中の高齢になられた先輩から手紙をいただきました。

その中にこの詩「ゆずりは」河井醉茗、が紹介されていました。

はっとしました。

 

この詩は住職が小学校で子ども達を過ごしていたときに、教材として扱った記憶が甦ったのです。

ただ、情け無いことに詩のことはすっかり忘れていました。確か六年生の卒業を前にした頃の

国語の題材でした。黒板に書いて段落を区切り、ことばの意味を解き・・・子ども達から感想を

聞き・・卒業を感動的に向かえるには・・なんて授業成立に懸命に取り組んでいたことだったのか

と思います。

 

今改めてこの詩を読んでみると、非常に感じるところがあります。

人生、歳を重ねてやっとという想いでした。

 

現代を生きる大人に、「大切なものを作り、すべて譲っていく」という心を持って暮らしている人

がどれだけいるのでしょうか。もちろん私も含め。

 

科学万能、便利さの追求は決して間違ってはいません。世の中をきれいに清潔にし生活し易く

しました。しかし、もしも行き着くところが、お金がすべて、勝ったものがすべてと言うような

世の中を後に残すなら、大変な間違いを犯しているのではないか、そんな気がするのです。

 

美しいもの、素晴らしいもの、お金に変えられないかけがえのないもの、本当に大切なものを

後世に伝えていくことを。

みずがめ座流星群と天体衝突に想う
2021.5.5|/ 願立寺日記

 今夜はみずがめ座流星群の夜で、普段より多くの流れ星が見られます。

金星ほどの明るい流れ星が飛ぶと驚くことがあります。時には満月の明るさの

ものもあり「火球」と呼ばれて驚くことがあります。最近では防犯用や車載カメラが

数多く設置されるようになってレコーダーにその映像が記録され、経路が計算されて

地上に落ちた隕石が発見されるケースも増えてきました。

 

 先ほどウイーンで開かれた国際天文学アカデミーで興味深いシミュレーションが

行われたそうです。「もしも地球に衝突する小惑星が見つかったら」というものでした。

流れ星も隕石も小惑星も大きさが違うだけで地球に衝突する岩石ということでは

同じです。流星なら数ミリ程度、火球は数センチ規模、小惑星ではメートル以上の

規模になります。今回は直径120mの小惑星が衝突の半年前に発見された場合、

現在の人類は対応できるかということがシミュレーションされたのです。

様々な途中経過も報告されましたが、結果は現在の知恵と技術をもって仮に宇宙船を

飛ばし、事前に核の力で小惑星を粉砕しようとしても衝突を回避できないと言う事

でした。最終的には衝突時刻・地点の決定と、そこからの住民避難しか方法がなかっ

たといいます。

その規模の天体衝突は6600万年前のメキシコ・ユカタン半島に衝突し途方もない

大爆発による地球規模の大災害から、恐竜をも絶滅させたことが知られています。

これは数年前に大ヒットしたアニメ映画「君の名は」の天体衝突どころの騒ぎでは

ない事が容易に想像されます。

 

「天文学で飯は食えん!」「役にたたん!」とよく言われます。人や社会に直接役に

立つことは分かりにくいとよく言われます。しかし何千何万もの小惑星を見つけて、

危ない小惑星を選びだす作業が始まっています。未来軌道を計算し少しでも早く

衝突時期を予測できれば、半年ではだめであった衝突も回避の手段も考えられるという

ことは分かっているのです。

 

今、コロナ禍で大騒ぎです。この様な感染爆発は想定外とかで大慌てで、どの対策も

手遅れで解決に至らずただオロオロするばかりの社会を見てると、いずれ必ずやって

くる天体衝突でも、人類はただ無力で絶滅の言葉しか待っていないのでしょうか。

 

人類は恐竜より、少しは賢かった筈です。

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