願立寺日記

第二回インド仏跡ツアーの延期について
2020.9.2|願立寺日記

来年、2021年1月25日~予定しておりました当院主催の第二回インド仏跡ツアーですが、

この度の新型コロナ感染拡大の影響で、やむなく1年程度延期することに致しました。

本年、3月4日にツアーの案内広報をし、前回参加の方々も含め楽しみにお待ち頂きましたが、

また暫くお待ちいただくことになります。悪しからずご了承ください。

(コロナの状況が改善し旅行の計画ができましたら、再度ご案内致します。)

 

画像は最近のカトマンズの市内の様子を添乗員さんが撮影したものです。

コロナ禍で厳しいインド同様、観光客がほとんど見られないようです。

 

観光客のいない王宮広場

 

市内の人の流れは普段より少ないようで、多くはマスクを着用されています。

八尾市史編纂の調査
2020.8.24|願立寺日記

八尾市教育委員会文化財課からの依頼で、八尾市史編纂の為の調査がありました。

 

調査されたのは大阪大学大学院文学研究科教授の先生と院生の学生さんで御本尊、

お内仏、親鸞聖人、蓮如上人のご絵像、他、がご荘厳の位置から降ろされ、普段

目にすることのない角度から綿密な調査がなされました。(コロナ期で全員マスク)

 

 

写真撮影の準備

 

 

初代の阿弥陀佛立像、分解するとこんな風になりました。

 

 

下から見る事は普段できません。仏様の足の裏です。

 

 

撮影には院生の皆さんが協力してくださいました。

 

 

詳しく採寸。 先生の話では平安時代後期から鎌倉にかけての作かと。

猛暑で鳥たちも・・・
2020.8.19|願立寺日記

月参りでお勤めしていますと

庭で小鳥のちゅんちゅん鳴く声がするもので、

奥さんに「小鳥を飼われたのですか」とお尋ねすると、

いえいえ「朝、庭に水撒きすると小鳥が水を飲みに

集まってきますねん」「暑いので小鳥も喉渇いてまんねんな」と。

 

そういえば二日程前、自坊でも同じようなこと起こってました。

境内の水撒きしてこちらが居なくなると、鳩が一羽直ぐに降りてきて

小さい蓮の容器の水をコツコツと飲んでいるのです。

普段ならあまり見かけない様子です。

 

先日来、当地も記録的な高温で8/10八尾空港で38.2℃の最高記録更新。

連日の猛暑で夕立も全くなく、周りはカラカラ

さすがに小鳥たちのいつもの水場も無くなっているようです。

 

容器の水を少し多めにしてあげないといけません。

猛暑が続きます。

コロナ予防して婦人会定例
2020.8.7|願立寺日記

コロナ感染予防をしながらの婦人会定例です。

 

参詣方、手のアルコール消毒とマスク着用、堂内の換気は暑い日だったので

冷房を効かしながら東西の障子の隙間を開けました。座席はいつもの

3倍ぐらいに間隔を広げバラバラに。こうすると26席ぐらいが限界です。

講師机には飛沫防止の透明ボードを用意しました。

こんなこと、いつまで続くやら。

 

今夜は講師に竹林真悟師(奈良・満誓寺)をお招きして「無量寿・時間はいのち」を

テーマに法話を戴きました。

 

こんな感じでバラバラにして。

蝉の羽化

撮影:坊守

 

境内の木に蝉が羽化をして抜け殻に止まっているところを見つけました。

多分、昨夜暗いうちに地面に穴を開けこの木に登ってきたのでしょう。

蝉の幼虫は土のなかで6年過ごしてやっと地表に出てくると言います。

そう言えば、早朝からシャンシャン・・・と蝉の合唱が聞こえ始めました。

長く続いた梅雨もそろそろ明ける頃です。

 

惠蛄(けいこ)春秋を識らず

       伊虫(いちゅう)あに朱陽(しゅよう)の節を知らんや

 

曇鸞大師

 

せみ(ツクツクボウシ)は春や秋を知らない。

この虫がどうして夏を知っていることがあるだろうか

夏だけ知っていることは、本当の夏を知らないのである

 

ほうき星の出現に想う

夕空に見えているネオワイズ彗星

 

古来、ほうき星の出現は流星雨や皆既日食などと同じように、自然災害や疫病、戦争、

王の死や国の滅亡といった出来事を予言する凶兆現象としてとらえられてきたこと

もあると記録に残っています。

「彗星のように現れ彗星のように去っていく」などの言葉があるように平生の星の

動きとか惑星、月の定まった現象と違って、音もなく天空に現れ神秘的な輝きのなか

長い尾をひき、やがて消えてなくなる現象は、まだ科学の未発達の時代に上記のよう

な凶兆を予言する現象とみられても不自然ではなかったのです。

 

今、ネオワイズ彗星が現れて同様に世間の凶兆を眺めてみると、なるほど確かに

あるわあるわというところです。新型コロナ禍で世の中は激変、志村けんさんが

急死されると雰囲気が一気に緊張し、世の中は長期の自粛に入って経済がどんどん

疲弊、たくさんの店、会社が倒産。少し好転し始めたころに梅雨の集中豪雨、

「線状降水帯」という気象用語が飛び交い、九州をはじめ多くの街が水害のドロの

海に浸かってしまいました。「泣きっ面にハチ」とはこのことです。

 

冷静によく考えてみましょう。科学がこれだけ進んだこの時代にこれをネオワイズ

彗星のせいにするほど我々は愚かでないはずです。でもどこかであれのせい、これ

のせい、挙句はてには彗星のせいにしている私たちがいるような気がします。

自分の都合の悪いことはつい人のせい、あいつのせい、コロナも大雨洪水も彗星の

せいにしていませんか。「分かっちゃいるけどやめられねー」仏法の大きなテーマ

です。

 

集中豪雨はこのところ毎年どこかで起こっています。「50年に一度の災害」「命を

守る行動を」と度々報道されますが、考えてみれば全国に50箇所もあればどこかで

毎年起こっていることになります。大津波、大地震、巨大台風、火山噴火、・・・

結局、大きな彗星が23年ぶりにあらわれたから災害が起こったのではなく、世の中

はいつも災害や戦争が起こっていたということですよね。

 

自然災害、日本列島では当たり前のことだった。人の気持ちとして「何かのせいに

しておきたい」悪者をつくると安心する精神構造という単純な事でした。

災害が多い分、日本列島には春夏秋冬の鮮やかな四季があり温暖で過ごしやすく、

美しい水のながれる川があります。火山が列島に繋がり、たまに噴火して怖い思い

もしますがおかげで風光明媚、身体を癒やす温泉が豊富です。

 

人間に都合の悪いことだけでせっかく5000年ぶりに帰ってきた彗星を悪者にしては

これほど可哀想な事はないのです。

ほうき星(ネオワイズ彗星)が夕空に見えます!
2020.7.11|/ 願立寺日記

ネオワイズ彗星というほうき星が夕空に見えはじめます。チャンスは7月中、午後8時

ごろの半時間、北西の空、北斗七星の下です。(ほうき星=彗星)

 

一般にも報道されはじめましたが、明るい彗星が7月初めに太陽に接近して肉眼でも

見えるようになりました。日本では長梅雨で天気に恵まれず多くの人の目にはまだ

見られていないようです。外国や北海道で撮影された写真を見ると、少し前にヒット

したアニメ映画「君の名は」に登場した美しい彗星の姿にそっくりです。映画では

大地に衝突して大きなクレーターを作り、村を消滅させる設定でしたが、つい先日

関東の空に大火球が見られ隕石が落下し習志野隕石と名付けられたのには、偶然とは

いえ驚きました。

 

7月上旬は明け方の北東の空低い位置にありますが7月中旬から夕方の北西の空に見え

はじめ、明るさは約2等から3等星程度、ほうき星の名前のとおり淡い尾を引いて

いる様子が見られるようです。明るいのは一週間程度8月になると暗く淡くなって

やがて遠ざかり見えなくなってしまいます。

 

このような肉眼で見られるほうき星が日本で見られるのは1997年に現れた

ヘールボップ彗星以来で23年ぶりです。下記の星図を参考に探してみてください。

図は16日と20日の2日分ですが、彗星は毎日見られ少しずつ星座の間を動いて行く

のが分かります。

 

今回は運悪く、梅雨空が続いている為見えるチャンスは短時間になりそうなの

が残念です。暗い空では明るく肉眼でも見えますが、双眼鏡などを使われると

特徴のある尾など淡い部分がよりはっきりと見られるでしょう。

 

7月16日 午後8時半の北西の空の様子

上の「北斗七星」の星の並びが探すヒントになります。彗星の明るさ2等~3等程度

 

7月20日午後8時半のほうき星、少し高くなり見やすくなります。

彗星の明るさ3~4等程度に少しずつ暗くなります。

 

※この図の作成は「iステラHD」を使いました。

 

 

コロナ禍、婦人会定例再開
2020.7.7|願立寺日記

ネジバナがぽつんと(ラン科の多年草)

 

コロナ禍3ヶ月のお休みを経て婦人会の定例を再開しました。

コロナ禍+梅雨の雨で厳しいお参り日となりましたが

熱心にご参詣頂き有難うございます。

 

本堂では三密を避ける意味で、座席を扇状にバラバラに広げ、

換気のため東西の窓を開けていくつもの扇風機で吸排気できる

ようにし、手の消毒と全員マスク着用をお願いしました。

住職もお話しで体面する時はフェイスガードを初めて着用しました。

なかなか使い慣れずに苦労しましたが、ご参詣の皆さんに

少なからず非常事態は感じて頂けたかかと思います。

 

テレビでは九州の水害を報道していました。

「線状降水帯」という気象用語がまた飛び交いあっと言う間に

住宅水没、泥だらけの家々、たくさんの方々が被災され

なかにはお亡くなりになれた方が多数おられるようです。

大災害が続きます。

 

心よりお悔やみ申しあげます。

 

こうしか申し上げられないのがいかにも残念です。

ボランティアの方々が助けに行こうにもコロナ感染が

障害になっていると聞きます。

 

コロナ禍で梅雨入りし、もしもこんな時水害があったら

大変なことになると、まさに心配していた事が今起こっています。

コロナ禍、お参り再開

アガパンサス(ムラサキクンシラン)が咲き始めました。

 

 

今回の新型コロナ禍はこれまでの常識をすっかり変えてしまったようです。

少し世の中が落ち着いてきたこともあり、大阪の感染者数もゼロや一桁の

日々が続くようになり、恐る恐るですが月参りも再開しました。

 

たったふた月ほどでしたが、皆さん「お久しぶりです!」と迎えてください

ます。毎月、顔を合わせていた事が、日常の普通の出来事がほんとに大切

だったようです。

そしてこのコロナ禍で皆さんの様子や日々の暮らしの感じ方がずいぶん変

わっておられるように感じました。お勤めのあとお茶を戴きながらこのよう

に話される方がおられました。

 

「もしコロナにかかったとしても入院したいことおまへんわ」

「人工呼吸器もいらん」

「着けても、どうせ年寄りはあきまへんねやろ」

「先のある若い子につこたっとくなはれ」

「わてコロッといきまんねん」(笑)

 

中でも、お笑いの志村けんさんや女優の岡江久美子さんのコロナ急死が物凄く

強烈な印象を与えたようです。

 

コロナで死んだら家族も来てもらえないし、普通の葬式もしてもらえない。

手いっぱいの病院に迷惑をかけたくないし、家族にもえらい迷惑が掛かる。

ほとんどのお年寄りが考えておられるのです。

 

普段ならいのちにかかわるこんな話しは避けていたご本人が、しっかりと向き

あうようになっておられるのです。

部分日食、大阪は曇り
2020.6.21|/ 願立寺日記

夏至部分日食、大阪は曇りでした。

欠け始めの午後4時6分から終了までの約2時間でしたが結局きれいな

晴れ間は無く、時折雲が薄くなるとき左下が欠けているのがぼんやり

と分かる程度でした。

梅雨前線が上がったり下がったりで、ギリギリ晴れる可能性があったの

ですが、前線が南に下がりきらず残念でした。次回は10年後です。

 

お寺の境内からこんな空、天気には勝てません。

 

奈良の大柳さんがラインで送ってくださった日食の様子。左側が欠けているのが

ボンヤリと判ります。向こうも曇ったようです。

 

福岡の田中さんが、見えましたよ!と晴天に恵まれ欠けた太陽の様子です。

夏至の6月21日 部分日食があります!
2020.5.30|/ 願立寺日記

部分日食

東京での見かけの様子(大阪と少し時刻と位置がずれますがほぼ同様です)出典:国立天文台HPより

 

もうすぐ大阪で部分日食が見られます!

夏至の日、6月21日の部分食で、夕方西の空に次第に低くなりながら起こること、

欠け方も大きく、日食メガネを使うと肉眼で十分楽しめますので、ぜひ挑戦して

みましょう。

今回の日食はアフリカからアジアにかけて見られ、中心の一部では金環食が起こり

ます。日本では全国的な部分食となり南の方が大きく欠けます。

日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽が隠される現象です。

欠けた黒い影は月のシルエットということです。

 

気をつけることはただ一つ「安全に見る!」ことです。太陽は、とてもまぶしく

強い光と熱を出しています。肉眼で直接太陽を見ると、短時間でも目を痛めてし

まいます。熱心に部分日食を見たために眼を怪我してはいけません。

日食メガネなどの濃いサングラスを使った専用の観察器具を使って、安全な方法で

観察してください。

直接太陽をみれない時は、大きく欠けたころ、木の葉がつくる地上や壁面の

「欠けた木漏れ日」を見てください。欠けた太陽の形がいっぱい見られる日食の

時にしか見られない面白い現象です。

 

前回日本で日食が起こったのは半年前の2019年12月26日でしたが残念ながら曇り空が

続いて見ることができませんでした。次に日本で日食が起こるのは3年後の2023年4月

20日で、このときオセアニアの一部地域では金環皆既食が、日本では一部南の地域で

部分日食を見ることができますが、大阪では見られません。大阪で次に見られるのは

10年後の2030年6月1日まで待たなければなりません。この時は北海道で金環日食と

なります。

 

願立寺では「部分日食を見る会」を予定していましたが今回の新型コロナ感染

防止期間と重なり残念ながら行事は中止としました。ただ、日食メガネの予備が

いくつか残っています。希望の方は事前にメール等で問い合わせてくだされば無料で

お渡しできますので活用ください。(直接のお渡しのみになります。数に限りあり)

問い合わせ;washi@cosmos.zaq.jp まで。

 

★大阪での部分食の時刻

2020年6月21日

欠け始め  16:06

食の最大  17:10  (食分54%)

食の終了  18:07

 

梅雨時ですが、晴れるといいですね!

新型コロナ感染予防のための法務や集会について
2020.5.23|願立寺日記

 

●新型コロナ感染予防のため法務や集会行事の今後について

 

新型コロナ肺炎の感染がおおよそ収まって、大阪の緊急事態宣言も5月21日解除され

ました。当院では3~5月の集会行事中止を行なってまいりましたが、以下のように

行事やお参りを少しずつ再開して参ります。皆さまには感染が完全に収束した状況で

はありませんので今後も三密を避け、日々御身大切にお過ごしください。

 

◯中止の行事

5月27日 お逮夜法座

6月07日 婦人会定例会

6月21日 部分日食を見る会

 

◯再開する行事、法務

6月01日より  月参り再開します。

6月27日 お逮夜法座

7月07日 婦人会定例会(お寺コンサートは来年に延期)

 

※落ち着くまで、座席の間隔をとり消毒換気をし、時間を短縮し7時半開始8時半に

終了します。各自マスクを着用ください。

 

※年忌法要、葬儀、申し経等は、参列人数や消毒換気など対応を相談しながら実施

いたします。

また、今後については感染状況の推移をみて判断します。

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