旧屋敷、更地からみる願立寺
2020.2.12|願立寺日記
太田の住宅環境が時代とともに大きく変わりつつあります。
戦前からある町屋形式の、木造平屋の瓦葺き、中庭があり土間、右に
お勝手、左手に田の字型の畳座敷が襖で区切られ、法事など大勢が集まる時
は襖を外して大広間にできる構造に造られていたものです。
最近は狭くても、駐車場付、空調の効いた快適で合理的な住まいにほとんどが
変わってきました。
さらに、つい最近お寺の横の旧屋敷が時代の流れで解体され広大な更地になりました。
山門前を散歩されている人や、お参りの方々がその変わり様に、唖然としながらも
しばらく眺めておられます。
「びっくりしました」「変わりましたな」 「こんなに広かったんでんな」
「どないなりまんの」「やっぱり寂しいでんな」と。
600年も続いた家柄の屋敷でした。高い土塀に囲まれた広い旧屋敷に大木が何本もあって
近代は全体が林の様になっていたため、全て無くなった後地から、生まれて
初めてみるお寺の景色に住職も驚いているところです。
数年の間には、たくさんの一戸建ての住宅地になる事
そして、ニューファミリーの集う地区に生まれ変わるのではと聞いています。
子ども達の声が賑やかに飛び交う、活気のある所になることを期待したいものです。