願立寺日記

5月26日の夕べ、皆既月食があります。
2021.5.14|/ 願立寺日記

満月が午後7時前に東の空に登ってきますが、その夜は様子がすこし変わっています。大阪ではすでに部分食が始まっていて、月の下側が少し欠けて登ってくるのです。

 

その後、次第に欠けた部分が広がり、89分にいよいよ皆既(かいき)が始まります。月明かりがなくなって暫く星空が広がり皆既の月がポッカリと浮かぶ感じ、「赤銅色」と呼ばれる皆既月食独特の不気味な満月の色味も興味深いものです。

今回の皆既時間は約20分と短く8時28分に皆既終了。その後次第に元通りの満月に戻っていきます。

 

その日の天気や時刻など条件が整わないとなかなか見ること出来ません。ライブ感覚で時々眺めに出て皆既月食の変化を楽しんでください。

 

国立天文台による解説図

みずがめ座流星群と天体衝突に想う
2021.5.5|/ 願立寺日記

 今夜はみずがめ座流星群の夜で、普段より多くの流れ星が見られます。

金星ほどの明るい流れ星が飛ぶと驚くことがあります。時には満月の明るさの

ものもあり「火球」と呼ばれて驚くことがあります。最近では防犯用や車載カメラが

数多く設置されるようになってレコーダーにその映像が記録され、経路が計算されて

地上に落ちた隕石が発見されるケースも増えてきました。

 

 先ほどウイーンで開かれた国際天文学アカデミーで興味深いシミュレーションが

行われたそうです。「もしも地球に衝突する小惑星が見つかったら」というものでした。

流れ星も隕石も小惑星も大きさが違うだけで地球に衝突する岩石ということでは

同じです。流星なら数ミリ程度、火球は数センチ規模、小惑星ではメートル以上の

規模になります。今回は直径120mの小惑星が衝突の半年前に発見された場合、

現在の人類は対応できるかということがシミュレーションされたのです。

様々な途中経過も報告されましたが、結果は現在の知恵と技術をもって仮に宇宙船を

飛ばし、事前に核の力で小惑星を粉砕しようとしても衝突を回避できないと言う事

でした。最終的には衝突時刻・地点の決定と、そこからの住民避難しか方法がなかっ

たといいます。

その規模の天体衝突は6600万年前のメキシコ・ユカタン半島に衝突し途方もない

大爆発による地球規模の大災害から、恐竜をも絶滅させたことが知られています。

これは数年前に大ヒットしたアニメ映画「君の名は」の天体衝突どころの騒ぎでは

ない事が容易に想像されます。

 

「天文学で飯は食えん!」「役にたたん!」とよく言われます。人や社会に直接役に

立つことは分かりにくいとよく言われます。しかし何千何万もの小惑星を見つけて、

危ない小惑星を選びだす作業が始まっています。未来軌道を計算し少しでも早く

衝突時期を予測できれば、半年ではだめであった衝突も回避の手段も考えられるという

ことは分かっているのです。

 

今、コロナ禍で大騒ぎです。この様な感染爆発は想定外とかで大慌てで、どの対策も

手遅れで解決に至らずただオロオロするばかりの社会を見てると、いずれ必ずやって

くる天体衝突でも、人類はただ無力で絶滅の言葉しか待っていないのでしょうか。

 

人類は恐竜より、少しは賢かった筈です。

本堂大屋根にカモ
2021.4.30|願立寺日記

 

 

カモさんが本堂の大屋根にとまっていました。

雀を始め、鳩やヒヨドリ、椋、カラス、たまにはウグイスなどを

見かけるときがありますが、カモが屋根を歩いているのは初めてのことです。

環境が少しずつ変わってきているのかと思います。     撮影:若院

 

大阪府の新型コロナ感染も1000人超えの日が続き、第4波の真っ最中です。

2年続きのゴールデンウィークの緊急事態宣言。

 

57日の婦人会は中止です。

永代経法要、感染対策をして実施
2021.4.7|願立寺日記

ビニールで仕切っての法話、ソーシャルディスタンス

 

 

春の法要、永代経のお勤めをしました。

折から、新型コロナの第4波かもというときで万が一のことも考え

換気、検温、消毒、ソーシャルディスタンス等々の感染対策をして

参詣の方々をお迎えしました。

 

講師机との間に透明セロハンの設置をみて皆さん

「えらい事になりましたなあー」とつぶやいておられました。

いつもならみなさんしっかり声に出して共にお勤めをと、ご案内

するところですが、この度は「小さな声で」「口の中で」と

情け無い言葉がけになりました。

 

法話は、満誓寺 竹林真悟師から昼夜ニ座、心に刺さるご法話を

いただきました。

永代経法要
2021.3.31|願立寺日記

タラの芽が膨んできました。

五年ほど前に気仙沼の星友、横川さんから頂いた数本のタラの木です。

毎年、春を告げるように芽を出してくれます。

 

 

永代経法要

4月7日 昼の座14:00〜  夜の座19:00〜

法話: 満誓寺 竹林真悟師

 

大阪府下もコロナ感染が第4波になりかけて心配ですが、感染対策をして

法要を執行いたします。どうぞお参りください。

 

3月より婦人会定例再開
2021.3.7|願立寺日記

2月末で新型コロナ禍の緊急事態宣言が府下で解除されたことを

うけて婦人会の定例会を再開しました。第三波が猛威を奮った

正月の頃と比べるとだいぶ感染者も減り、落ち着いてきましたが、

0人となっているわけではないのでまだまだ心配です。

マスク、手指消毒、検温を始め飛沫防止のビニール仕切枠も設置

しました。色々大変です。

 

法話は2月に予定していた徳因寺稲垣直来師にお願いしました。

 

テーマは真宗宗歌より

「永遠の闇より 救われし 身の幸なににくらぶべき」

 

自坊での「愚痴ゃ愚痴ゃの会」(グチャグチャの会)での参詣の方の何気ない

日常の愚痴話を話題に優しくお話しくださいました。

 

宇宙ステーション金星ほどの明るさで上空通過
2021.2.6|/ 願立寺日記

 

 

夕暮れ630分すぎ、ISS(国際宇宙ステーション)が上空を通過していきました。

 

北西の空に見え始め、金星ほどの明るさでみるみる上空へ。

カメラ20分露出で星が短い円弧を描く中、中央上部にあるカシオペア座を突っ切る

斜め直線状の線が、野口飛行士搭乗する宇宙ステーションの光跡です。

数週間の間隔で何度も見えるチャンスがあるようです。

 

ここにきて新型コロナの感染の三波も、少し数字が下がりつつあるようです。

府下の緊急事態宣言についても近々、解除されるかと思われますがお寺の集会の

再開(婦人会定例・お逮夜法座)も状況をみて判断したいと思います。

 

あと少しです。

マスク・手洗い・感染予防(三密)に留意して辛抱しましょう。

長いトンネルも、遠くに出口が見えてきました。

睡蓮鉢に分厚い氷
2021.1.8|願立寺日記

 

今朝の睡蓮鉢です。

寒波襲来で分厚い氷が張っていました。コンコンとたたいてみましたが

全く破れません。大阪でこれだけの厚さの氷が張るのは久しぶりです。

最低気温マイナス1.4度、東北、北海道の方からは一笑のもと。

 

昨日は例年なら婦人会の初寄りでしたが、今回はコロナ拡大で残念ながら中止。

暫く落ち着いていた第3波の波が急速に高くなり、東京・千葉・埼玉・神奈川に

緊急事態宣言が発出され、同様の大阪にもまもなく出されそうな様子です。

マスクでの生活がまだまだ続きそうです。

コロナ禍のなかの、修正会
2021.1.1|願立寺日記

新年最初の法事、「修正会」のお勤めを門徒さんと致しました。

コロナ禍が拡大、東京で1300人を越える感染者がでるなか、対策を講じながらの実施と

なりました。おまけに風が強く気温2度の寒さ、お参りが有るのか心配でしたが

紅白歌合戦を見終わられたのか、いつもの熱心なみなさんのお参りでした。

 

普通のことが当たり前にできることを、改めて共に喜びたいと思います。

「夜は必ずあけるもの」

 

明けまして、おめでとうございます!

 

ソーシャルディスタンスをして正信偈のお勤め

 

新年のご挨拶

木星と土星の大接近、見ました!
2020.12.21|/ 願立寺日記

先ほど、夕空低く木星と土星の見かけ大接近が見えていました。

肉眼では、よく見ると明るい木星の右上横に土星がくっついているのが分かります。

望遠鏡で拡大して見ると同視野に、木星を周回するガリレオ衛星や土星の環、衛星のタイタンなど

一度に見られて驚きでした。

 

これ程接近するのは前回、1623年ですから397年前、ガリレオガリレイの時代!

と言っても、その時の接近は見かけ太陽に近くだれも見ていないので

実際に見られたのはもっと昔ということになります。

 

中央のくっついた星が木星と土星(明るいのが木星)   右の黒い影は本堂の大屋根

 

少し拡大すると二つの惑星が分かります。

夕べにニ日月と木星・土星大接近
2020.12.17|/ 願立寺日記

 

夕方の南西の空低く、二日月と木星、土星の揃い踏みです。

二日月の右手に二つの星がくっついています。

明るい方が木星、上の少し暗い方が土星です。

これだけ木星と土星が見かけ上近づくのはとても珍しいそうで

21日にさらに近づき最接近。

望遠鏡で倍率を上げても一緒の視野に見えるという。

木星を周回するガリレオ衛星と土星の環、衛星タイタンが一緒に!

 

これほどの接近、前回は江戸時代1623年、次回は60年後、2080年というから、

気の長い話しでもちろん私はこの世にいない。

右の暗い影は本堂大屋根で方角的に見えないかな?と思いましたが、何とか見えました。

撮影は本日12月17日18時40分です。

明日未明、探査機はやぶさ2号地球に帰還
2020.12.5|/ 願立寺日記

小惑星探査機はやぶさ2号がまもなく地球に帰還します。

 

10年前2010年6月のハヤブサ1号帰還の時は、トラブル続きでヒヤヒヤさせられた

ものでしたが、さすがに改良改善の日本の技術はお見事です。

 

今回は通信もエンジンも、小惑星での資料採取のミッションも完璧だったようです。

昨夜サンプルの入ったカプセルも無事に分離され、明日未明にオーストラリア南部の

砂漠に落として、また新たな小惑星に向かって行くとか。

 

今回ははやぶさ本体の突入は無いので、前回のような燃え尽きる花火のような

大火球はなく、カプセルのみの一本の光りの筋になるのは少し寂しいところですが。

 

カプセルの大気圏突入、火球となって飛行する様子を1号の帰還を思い出しながら

楽しみましょう。

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