火星が準大接近
準大接近の火星スケッチ
火星が接近してとても明るく見えています。
日が沈んで東の空に、不気味なくらい赤く明るく見えています。
地球には2年2ヶ月ごとに近づくのですが前回が大接近、今回は
それに次ぐ準大接近ということで望遠鏡で見ると肉眼で見る月の
ような感じで表面の模様も見えてきます。
画像は最接近の今夜に口径20cmの反射望遠鏡、228倍で眺めて
スケッチしたものです。
上に白く点のように南極冠が見え、左に薄暗い模様が確認できました。
右下がオレンジ色に輝いて最も明るい部分でした。地球と同じぐらい
の速さで自転しているので、時間とともに模様が側面から後ろに
回り込んでいくのもよくわかりました。
火星は砂漠のような表面に見えますが、近年の探査機の観測から
水の流れや大規模な土砂崩れのあと等が次々と見つかり、かつては
雨が降り、地球と同じような広い海に覆われていた事が
分かってきました。
現在の地球温暖化と呼ばれる私たちの住む星の環境についても
いよいよ、火星を鏡にしなければならない時期になってきたようです。