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🌠星空ナウ(2023年8月)
2023.7.29|星
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🌠星空ナウ(2023年8月)
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◆ 宵の時間帯には、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが描く「夏の大三角」が東の空高く見えています。都会から離れて山や海での空が暗い所では、夏の大三角の辺りから南の低い空へと続く雲のような天の川の淡い光も見えることでしょう。南西には赤いアンタレスのあるさそり座が西に傾き始めました。
三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」は、13日から14日にかけて見ごろを迎えます。下弦を過ぎた月の影響は少なくまずまずの好条件です。夜半から明け方にかけてたくさんの流れ星を数えてください。土星が27日に衝となり、秋にかけて観察しやすい時期を迎えます。反対に長く夕空に輝いた金星は太陽と重なる方向になって一時見えなくなり、やがて明け方の東の空で「明けの明星」となります。
8月01日 ISSきぼう (◎20:07西西低空見え始め〜天頂75°〜20:12南東28°に消える)
8月02日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、俗称スタージョンムーン)
8月03日 ISSきぼう (△20:06西低空に見え始め〜南西21°〜20:12南に消える)
8月08日 立秋(りっしゅう) (二十四節季・夏の全盛期、秋の気配がたち始める頃)
8月09日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
8月10日 水星東方最大離角. (日没後西空低くギリギリ見える)
8月13日 ペルセウス座流星群(17時に極大、1時間に40個程度の流星、月の影響少ない)
8月16日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。闇夜でこの頃星空の観察チャンス)
8月22日 伝統的七夕 (太陰太陽暦の7月7日、月齢6の月が南西に輝く夏の宵)
8月23日 処暑(しょしょ) (二十四節季・朝夕が過ごしやすく、厳しい暑さの峠が過ぎた頃)
8月24日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
8月27日 土星が衝 (環のある土星が一晩中見られ観察好機に入る、環が次第に細く)
8月31日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、今年一番近い月でやや大きい)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1〜3日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により4〜5分間見えます。現在の周回ではほぼひと月半ごとにチャンスが訪れるようです。コツをつかめばスマホの動画で撮影可能です。(数分の誤差あり)・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界開けた場所なら見えるかも。
※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)
🌠星空ナウ(2023年7月)
2023.6.27|星
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星空ナウ(2023年7月)
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◆夏至を過ぎて日没が少しずつ早くなってくるのを感じはじめる頃です。前半はまだ梅雨の影響で星空をゆっくり楽しめるのは月後半の梅雨明け十日でしょうか。一番星は宵の明星の金星で7日の七夕の日に最大光輝(最も明るくなる)を迎えます。高さは次第に低くなり金星観望のチャンスは月末まで、日に日に細くなり三日月状になってやがて夕空に見えなくなっていくのが小さな望遠鏡でも観察できます。南にさそり座が大きく、東の空には七夕の星、こと座のベガ(織姫)、わし座のアルタイル(彦星)を見つける事ができます。残念ながら光の海の八尾の地では、よほどの好条件でもないと天の川は見ることが出来なくなりました。しばらく見られなかった土星が夜半に東の空に、木星は明け方の南の空に姿を現してきます。
7月03日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、俗称バックムーン)
7月07日 小暑(しょうしょ) (二十四節季・梅雨が明け、暑さが本格的になる頃)
7月07日 金星最大光輝 (夕空に金星が最も明るく輝き-4.7等、白昼にも見える可能性)
7月10日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
7月10日 ISSきぼう (◎21:31西南西低空見え始め〜北西45°〜21:37北東に消える)
7月11日 ISSきぼう (◎20:41南西に見え始め〜天頂89°〜20:48北東に消える)
7月12日 ISSきぼう (○19:52南南西に見え始め〜南東42°〜19:59東北東に消える)
7月13日 ISSきぼう (△20:40西に見え始め〜北西29°〜20:46北北東に消える)
7月18日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。闇夜でこの頃星空の観察チャンス)
7月23日 大暑(たいしょ) (二十四節季・一年で最も暑さが厳しく感じられる頃)
7月26日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
7月31日 水瓶座流星群極大 (水瓶座南を輻射点に時間4〜5個流れ星。月明あり)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は10〜13日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により4〜5分間見えます。現在の周回ではほぼひと月半ごとにチャンスが訪れるようです。コツをつかめばスマホの動画で撮影可能です。(数分の誤差あり)・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界開けた場所なら見えるかも。
※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)
🌠星空ナウ(2023年6月)
2023.5.24|星
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星空ナウ(2023年6月)
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◆夏至を迎えるこの月は、一年中で一番日が長く、夜の短い時期です。日没が遅くなり午後7時を過ぎても太陽は沈みません。一番星は宵の明星の金星でしばらく前から西空に輝き続けてきました。4日には見かけ太陽から最も離れて、日没後の西空高く見えます。少し難しい言葉で「東方最大離角」(とうほうさいだいりかく)と呼んでいます。「太陽から東側に見かけ最も離れる」というほどの意味です。
気がつけば春の星座のしし座やうしかい座が西に傾きはじめ、東の空には夏の星、こと座のベガ(織姫)を見つける事ができます。梅雨の時期、どうしても星を見る機会が少なくなる梅雨の晴れ間は空気が澄んでいるため、びっくりするほどきれいな星空に出会えるかもしれません。
6月01日 ISSきぼう (◎20:29北西低空見え始め〜天頂51°〜20:33南36°に消える)
6月02日 ISSきぼう (◎19:40北西に見え始め〜北東76°〜19:46南東に消える)
6月03日 ISSきぼう (△20:29西、金星下に見え始め〜南西18°〜20:33南に消える)
6月04日 ISSきぼう (△19:39南南西に見え始め〜南14°〜19:45南南東に消える)
6月06日 芒種(ぼうしゅ)(二十四節季・穀物の種まきをする頃)
6月04日 満月(望) (日没時東におぼんのような月、俗称ストロベリームーン)
6月04日 金星東方最大離角(日没時東におぼんのような)
6月11日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
6月18日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。闇夜でこの頃星空の観察チャンス)
6月21日 夏至(げし) (二十四節季・太陽が北に寄り一年で最も昼の時間の長い日)
6月22日 月・金星・火星揃う(宵の西空に月と金星・火星が三角に並んで美しい)
6月26日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1〜4日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により4〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界開けた場所なら見えるかも。
※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)
🌠星空ナウ (2023年5月)
2023.4.24|星
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星空ナウ(2023年5月)
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◆黄砂もひと段落、冬の星座を西に見送り、春の星座が宵の空によく見える頃です。天頂近くの北斗七星の柄のカーブを南に伸ばし、うしかい座のアークトウルスからおとめ座のスピカに続く春の大曲線、そして、しし座のデネボラと結んだ春の大三角を探してみましょう。日没後の西空高くには「宵の明星」として金星が輝きます。
◆ 5月5〜6日の夜半に半影月食があります。5日の深夜から6日の明け方にかけて満月が少し薄暗くなる現象です。通常の月食は地球の本影に満月が入って欠けて見えますが、半影月食は普通に眺めていると気がつかないかもしれません。食の最大が02時23分になるのでその前後は本影に近い部分が薄暗くなっていることが分かるでしょう。
◆ISSきぼう(国際宇宙ステーション)は、12日~15日にかけて夕空に観察チャンス。下記時刻と方角に注目しましょう。明るい星がスーと音も無く移動していきます。点滅するのは飛行機ですから間違わないように。
5月06日 立夏(りっか) (二十四節季・暦の上で夏が始まる頃)
5月06日 満月(望) (日没時東におぼんのような、夜半に半影月食)
5月12日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
5月12日 ISSきぼう (◎20:19西南低空見え始め〜天頂71°〜20:24北東に消える)
5月13日 ISSきぼう (○19:30西に見え始め〜南東33°〜19:36東北東に消える)
5月13日 ISSきぼう (△21:07西、金星横に見え始め〜北西21°〜21:12北北東に消える)
5月14日 ISSきぼう (○20:17西に見え始め〜北西35°〜20:23北北東に消える)
5月15日 ISSきぼう (◎19:27南西に見え始め〜天頂68°〜19:34北東に消える)
5月20日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。闇夜でこの頃星空の観察チャンス)
5月21日 小満(しょうまん) (二十四節季・太陽の光を浴び、万物が成長していく頃)
5月23日 月と金星接近 (三日月と明かるい金星が左右に並んでとてもきれいに見える)
5月28日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
5月30日 ISSきぼう (◎20:30北西に見え始め〜北北東44°〜20:35東に消える)
5月31日 ISSきぼう (○19:41北北西に見え始め〜北東26°〜19;47東に消える)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように4〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの動画で撮影可能です。(数分の誤差あり)・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界開けた場所なら。
※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)
夕暮れ西空の金星と水星
2023.4.10|星
夕暮れ西空 金星と下に見える水星 (撮影:2023年4月10日19:07)
明後日が、水星の「東方最大離角」です。
水星は惑星で太陽に一番近く、見かけが太陽から離れないので見るチャンスがなかなかありません。
太陽から一番離れるときが「最大離角」東方は太陽の東側ということで、実際に私たちには西空
にとても低く、条件が良いときにギリギリ見えるということです。
あのコペルニクスですら見たことが無いという逸話があるほどです。
明日から黄砂がキツくなるということで、透明度の良い午後7時過ぎから探してみると見えました!
上の輝く明かるい星が金星、その右手下、地平との三分の一ほどの高さに見えるのが水星です。
分かりますか? 0等星の明るさですが、金星とは比べものにならないほど暗く見えます。
画像を少しズームアップしてみると電線の上に、有るのが分かります。
あと一週間ほどが見るチャンス、その後は太陽に近くなって見えなくなります。
宇宙ステーションISS 本堂上空を通過
2023.4.3|星
2023年4月3日午後7時8分 (露出8秒)広角
85mm望遠で拡大しました。(露出8秒)
本堂上空、宇宙ステーションISSが北東の空を通過していくのが良く見えました。
とても明るく、西空の金星に負けないぐらいです。
満月近い月が東にあって、夜空は明るく星は見えなかったのですが、広角画像をよく見ると
北斗七星がバックにあるのが分かります。
🌠星空ナウ(2023年4月)
2023.3.28|星
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星空ナウ(2023年4月)
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◆桜満開、いよいよ春爛漫の時期を迎えました。清明や穀雨の時節の言葉が鮮やかに響きます。「宵の明星」として金星がますます輝きを増して一番星!となりました。赤い星、火星はまだ宵の高い空に見られますがずいぶん暗くなって一時の輝きはありません。オリオンなど冬の星座が西に傾き見送る時期です。明るい星が多いので夕空は賑やかです。代わって北天高く「北斗七星」見頃です。北斗の柄のカーブを南に伸ばすとアークトウルスそして乙女座のスピカに行き継ぎます。
◆ 4月20日は新月、東南アジアやオーストラリアで金環・皆既日食が起こります。日本では部分日食となり日食帯の端が南紀、南四国、南九州を掠めてほんの少しだけ太陽が欠けます。残念ながら大阪は日食帯のギリギリ外になるため部分日食とはなりません。
◆ISSきぼう(国際宇宙ステーション)は、2日~7日にかけて夕空に観察チャンス。下記時刻と方角に注目しましょう。明るい星がスーと音も無く移動していきます。点滅するのは飛行機ですから間違わないように。
4月02日 ISSきぼう (◎19:52北西低空見え始め〜19:55天頂付近に消える)
4月03日 ISSきぼう (◎19:04北西に見え始め〜北東42°〜19:09東に消える)
4月04日 ISSきぼう (○19:53西北西金星横に見え始め〜南南西24°に消える)
4月05日 清明(せいめい) (二十四節季・花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡る頃)
4月05日 ISSきぼう (◎19:04西北西に見え始め〜南西52°〜19:10南南東に消える)
4月06日 満月(望) (日没時東におぼんのような、まん丸の月)
4月07日 ISSきぼう (△19:05西に見え始め〜南西15°〜19:09南に消える)
4月13日 下弦の月 (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
4月20日 穀雨(こくう) (二十四節季・地上の穀物に水分と栄養が雨となって降る頃)
4月20日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。部分日食も大阪でギリギリ見えない)
4月28日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように4〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの動画で撮影可能です。(数分の誤差あり)・◎高度あり見え方絶好○まずまず△低く見ずらいが視界開けた場所なら。
※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)
大接近から三日後の金星と木星
2023.3.5|星
撮影:2023年3月5日 午後6時42分
最接近の3月2日から三日後の金星と木星です。
明るい上の星が金星、下の星が木星、すれ違ったあとはどんどん離れていきますね。
2月27日、六日前と見比べると、上下きれいに入れ替わりました。
日に日に変化する自然界、美しさに見惚れながらもいつも新鮮です。
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