感激!天の川を見てきました・・と
2025.7.27|/ 願立寺日記

「天の川が見たいのですが、どこに行ったら見えますか?」とお若い娘(TT)さんがお寺に訪ねてこられました。ご門徒のお父さんが「お寺さんに聞いてみたら」という事でした。

星や星座や望遠鏡でどうのこうのでなく、純粋に天の川を満天の星空で見たかったようで、車で行ける条件でいくつか星空ポイントを提案しました。八尾から2時間以内ぐらいで行ける星のきれいなところで、安全に落ち着いて星見ができるところです。

◯一般に良く知られた星見メッカ

1、大台ヶ原の山上駐車場 (奈良県、土日祝は多い、家族・グループ等、冬場不可)

2、高野龍神スカイライン護摩壇山駐車場(和歌山県、マニア・グループ、冬場不可)

3、みさと天文台  (和歌山県、公開天文台・宿泊あり・ガイドあり)

4、西はりま天文台 (兵庫県、公開天文台・宿泊あり・ガイドあり・規模大)

5、大塔村コスミックパーク「星のくに」(奈良県、公開天文台・宿泊あり・ガイドあり)

あとはココでは内緒!

驚いたことに早速翌日に大台ヶ原に行かれたそうで、ラインで星空画像を送って来られました。友人と一緒にスマホに三脚で撮影されたそうでビックリするぐらい天の川やさそり座など夏の星が写ってます。下記に掲載

移動途中は霧がかかり諦めムードも山上にでると快晴で満点の星。たくさんのグループや家族連れがおられ、流れ星が飛ぶと歓声があちこちからあがる雰囲気だったそうです。ご本人の肉眼での天の川の印象を聞くと、想像より淡く、薄い雲が掛かっているようだったそうです。事前に初めて見ると案外淡いものだと「ガッカリ予防」をしておいて良かったかと。最近は画像処理し強調したのが当たり前の天体写真の時代ですが目で見たものと大きな違いには気になります。

それにしてもTTさんの素早い行動力に脱帽です!チャンスを逃がさない方です。

大台ヶ原山上駐車場の様子、月のない快晴の条件でたくさんの星空ファンがいっぱい

さそり座と天の川中心付近(撮影:2025年7月26日宵、大台ヶ原にて、TTと友人)

初星見でスマホ簡単撮影とのこと、ビックリする程写ってます!(:肉眼ではこんなには見えません)掲載許可済

幼稚園で水ロケット発射!
2025.7.10|

近くの幼稚園には珍しく園舎の一部に宇宙ステーションを模した施設があり、子どもたちに夢を与えておられます。多彩なクラブ活動の中に宇宙部さんがあり希望する子どもたちに時々お星さまの話しや宇宙遊びをしています。

 

ストローロケットやブーメラン、竹とんぼでのあそびのあと「ロケットを飛ばそう!」という事で園庭から水ロケットを発射したところです。

1098・・とみんなでカウントダウンして0、発射!、水ロケットはビューと高く飛び大成功です。ただ写真を見ると子たちにはロケットが速すぎたのか目が追いついていかなかったようです。とにかく、ビックリしていました。

(写真の左上すみに飛んでいる小さなロケットが写っていますが分かりますか?地上の机に発射台があります。)

 

🌃星空ナウ(2025年7月)
2025.7.1|

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星空ナウ(20257)

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夏至を過ぎた頃、まだ日が暮れるのが遅く夜8時にはまだ薄明が残ります。東の空に夏の大三角、(ベガ・アルタイル・デネブ)南の空にはさそり座(アンタレス)が見えます。それぞれ1等星ですが、微妙に明るさや色が違うので興味をひかれます。空の暗いところに出かける機会があれば、この星たちに沿って天の川が雲のようにうっすらと見られます。

日の入り後の西の空には、まだ火星が見えています。夜遅くには、東の空から環の細くなった土星が昇ってきます。未明の南東から南の空にかけて土星が空高く見える頃、東の低空には、明けの明星の金星が明るく輝いています。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では宵の南に高く見える位置になっています。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0701日  半夏生(はんげしょう)(夏至から11目〜七夕の頃、田植えを済ます時期の目安)

0703日  上弦の月(じょうげん)(夕方南の中天に見える半月、欠けぎわにクレーター綺麗)

0704日  水星東方最大離角(夕方西の空、日没直後に短時間水星が見られる)

0707日  小暑(しょうしょ)   (二十四節季・例年梅雨明けが近づき暑さが徐々に増す頃)

0707日  ISSきぼう   (21:16西南西に見え始め〜北西45°21:22北東に消える)

0708日  ISSきぼう   (20:27南西に見え始め〜天頂87°20:33北東に消える)

0709日  ISSきぼう   (△21:16西に見え始め〜北西18°21:21北北東に消える)

0711日 満月(望・ぼう)      (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)

0718日 下弦の月(かげん)(未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0722日 大暑(たいしょ)    (二十四節気・一年の中で最も暑さの厳しい頃)

0725日 新月(朔・さく)    (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)

07月28日  ISSきぼう   (20:25西北西に見え始め〜南西65°20:29南東に消える)

07月29日  ISSきぼう   (◎19:39西北西に見え始め〜天頂78°〜19:45南東に消える・薄明中)

0731日 みずがめ座δ流星群 (この頃、深夜〜未明みずがめ座中心に5個程度/1時間)

8月のトピックス 8/13ペルセウス座流星群(この頃ペルセウス座を中心に3040/h)

9月のトピックス 9/8皆既月食(230分〜353分全国的に見られる)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい宵のチャンスのみ記載しました。現在、日本人宇宙飛行士として大西飛行士が船長として搭乗中です。今月は7日〜9日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)土星等惑星は星座間を動きます。

おおかみ座に明るい新星
2025.6.29|

夕方、南の低い位置に明るい新星が見つかったということで、望遠鏡で撮影しました。

新星は南緯40度の位置ですから午後9時頃に南中し、すぐ低く見えなくなってしまいます。

梅雨明けの晴天でやっと写すことができました。画像中央の矢印が新星で周辺の星の数字は、星の明るさを示します。下の5.80の星とほぼ同じぐらいの明るさになっていることがわかります。よく見ると少しオレンジ色にも見えます。

元々写らない程、暗い星が突然8等級に明るくなり、6月12日にアメリカのロボット望遠鏡での全天自動捜索によって発見され、その後5.5等まで増光し現在は緩やかに減光中のようです。

撮影:2025年6月29日21時35分

 

7月5日の大災害の噂は流言、平然に!
2025.6.25|/ 願立寺日記

事前に言っておきます。75日に大災害が起こるかもという噂がネットを中心にマスコミを含め話題になっているようですが、全て流言の類いで当日は何事も無く過ぎていきますので落ち着いて過ごしましょう。

 

大地震ような予言は、やがて必ず起こることが歴史的にも記録を見ればわかる事ですが、いまの科学の力では何年何月に起こるとか、ましてや何日、何時何分に起こる事は予測できません。あのロバート・ゲラー博士が「地震予知はできましぇん!」と言われているのが正解です。日本のような有数の火山国、地震国ではいつ起きても大丈夫なように覚悟と準備をしておくしかないのです。地震学者が真剣に研究されても未だに「確率論の世界」なのです。

今、きちんと予測できるのは、日食・月食などの現象が解明され計算できる天文現象です。特に皆既日食が、何年、何月、何時何分何秒にどの場所で起こることなど一度体験すると感動を覚えます。

 

たくさんの予知があれば、ひとつは当たります。「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」それは偶々当たっただけ。よく考えれば当たり前のことです。今回も予言日が終わってからは、多分「トカラ列島群発地震」がそれに当たると言うのかもしれません。

※今後30年間に起こる震度6以上の地震の確率分布図(大阪は30%、これも確率で起こるとも起こらないとも・・)(ゲラー博士はこの図にも懐疑的)

今夕、火星とレグルス大接近
2025.6.17|

6月17日、夕方西空の様子です。

しし座の一等星レグルスと火星がかなり接近して見えます。肉眼では一つの星に見えるかもしれません。(角度にして1度以下)双眼鏡などで拡大すると火星の赤色、レグルスの青白い色が対比して見られて美しい眺めとなるでしょう。梅雨が明けたような天気で楽しみです。

画像は「iステラHD」にて

🌃星空なう(2025年6月)
2025.6.1|

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星空ナウ(20256)

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1年で最も夜が短い夏至を621日に迎えます。日が暮れるのが遅い時期で午後8時になってもまだ薄明が残ります。ようやく暗くなった頃、西の空には赤っぽく輝く火星が見えていますが一時の明るさはありません。しし座やおとめ座など春の星座が西に傾き、東の空高く夏の星座が顔を見せ始めます。夜半頃には東の空から土星が昇ってきますが、望遠鏡を向けても特徴的な環が見えず串挿しのお団子状態ですが、これも15年ぶりの見物です。未明の空には金星が東の空で明るく輝いています。梅雨の時期で星空を眺めるにはむずかしい時期ですが、梅雨の晴れ間は空気が澄んで透明度が良く素晴らしい星空に会うチャンスかもしれません。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では夕方から見える位置になってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0601日  金星西方最大離角(明け方東の空に金星が太陽から見かけ最も離れる)

0603日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠けぎわにクレーター綺麗)

0605日  芒種(ぼうしゅ)   (二十四節季・稲や麦の種を植える時期、雨が多くなる頃)

0611日 満月()               (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)

06月17日 火星とレグルス接近 (夕方西空で1度以下まで大接近、赤と青白い色対比が見もの)

0619日 下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0620日  ISSきぼう   (03:34南東に見え始め〜天頂84°〜東北東に消える)

0621日 夏至(げし)            (二十四節気・太陽が最も北に寄り北半球で昼の一番長い日)

0621日  ISSきぼう   (03:02南東40°に見え始め〜03:05東北東消える)

0622日  ISSきぼう   (03:48西に見え始め〜北西30°03:53北東に消える)

0623日  ISSきぼう   (03:01西48°見え始め〜北西55°〜北東03:04消える)

0624日  ISSきぼう   (△02:1436°見え始め〜02:16東北東に消える)

0625日 新月()              (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)

7月のトピックス 7/31みずがめ座δ流星群(この頃未明みずがめ座中心に56/h)

8月のトピックス 8/13ペルセウス座流星群(この頃ペルセウス座を中心に3040/h)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい深夜明け方のチャンスのみ記載しました。現在、日本人宇宙飛行士として大西飛行士が船長として搭乗中です。今月は20日〜24日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)火星、土星等は星座間を動きます。

太陽に肉眼黒点
2025.5.5|/ 願立寺日記

太陽に肉眼で見える大きな黒点が出てます。・・と言ってもそのまま肉眼で眺めると目を痛めますから、必ず太陽観察専用の濃いサングラスを使って安全に見てください。昨年から今年あたりが太陽活動の活発な時期で時々、こんなのが現れます。

撮影:2025.5/5. 15:35

🌃星空ナウ(2025年5月)
2025.4.25|

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星空ナウ(20255)

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宵の空は、冬の星座は西に退き、南にしし座を先頭に、春の星座が見頃となってきました。北斗七星の柄のカーブを伸ばした先のアークトゥールスからスピカへ続く春の大曲線、併せて春の大三角などの星の並びを見つけてみましょう。

下旬には木星は西の空に見納めとなり、明け方の東の空には、明けの明星(金星)が輝き、土星が見えてきます。土星は環の傾きがなくなり環が見えなくなる珍しい時期です。ただし土星らしくなく寂しいと言われる方もあります。細い月が、23日には土星に、24日には金星に接近して美しい眺めです。7日の明け方を中心に、みずがめ座η(エータ)流星群が見られます。1時間あたり58個程度と数は多くありませんが、毎年確実に流星が見られる流星群です。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では深夜に高くなり見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0504日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠けぎわにクレーター綺麗)

0505日  立夏(りっか)        (二十四節季・気温も上昇し、暦の上で夏が始まる頃)

0506日 みずがめ座η流星群(ハレー彗星が母天体の流星群、7日未明時間510)

0507日 土星の環消失②  (今年3回ある消失現象の2回目、明け方の東に低い)

0508日  ISSきぼう   (20:24南東に見え始め〜20:27南南東43°に消える)

0509日  ISSきぼう   (19:36南南西に見え始め〜南東33°19:42東北東に消える)

0510日  ISSきぼう   (20:23西に見え始め〜北西35°20:29北北東に消える)

0511日  ISSきぼう   (◎南西19:34見え始め〜天頂79°〜北東19:40消える)

0513日  ISSきぼう   (△西19:33見え始め〜北西24°19:38北北東に消える)

0513日 満月()               (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)

0521日 小満(しょうまん)(二十四節気・気温が高くなり植物や虫たちが躍動する頃)

0520日 下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0527日 新月()              (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)

6月のトピックス 6/1金星西方最大離角(明け方東の空に金星が太陽から見かけ最も離れる)

7月のトピックス 7/31みずがめ座δ流星群(この頃未明みずがめ座中心に56)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。現在、日本人宇宙飛行士として大西飛行士が船長として搭乗中です。今月は813日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)火星等、惑星は星座間を動きます。

🌌星空ナウ(2025年4月)
2025.3.29|/ 未分類

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星空ナウ(20254)

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寒さが緩み気軽に星空を眺められる時期になりますが、春の空は花粉が飛散し大陸からの黄砂の影響で晴れてもどことなくかすんで見え、星の観望に適した季節ではありません。夕方西に低くなったオリオン座もやっと三つ星が見える程度、月が昇っても「おぼろ月」状態で季節の移り変わりを感じます。天頂西にしし座、北よりに北斗七星はくっきりと見られますので、目印に北の方向をいつも教えてくれる北極星を探してみましょう。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では深夜の東に高くなり見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0404日  清明(せいめい)  (二十四節季・春風が吹き暖かくなり、天地が明るく清らかになる頃)

0405日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

0401日  ISSきぼう   (◎北西18:57見え始め〜天頂73°19:04南東消える)

0403日  ISSきぼう   (△18:57西に見え始め〜南西22°〜南19:02に消える)

0413日 満月()               (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)

0420日 穀雨(こくう)       (二十四節季・穀物に恵みの雨がたっぷりと降りそそぐ頃)

0421日 下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0422日 こと座流星群極大(こと座中心に流れ星の多い夜、まれに流星雨がある)

0427日 金星が最大光輝 (明けの明星として明け方未明に輝き、白昼にも見える)

0428日 新月()              (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)

5月のトピックス 5/6みずがめ座η流星群(ハレー彗星が母天体の流星群)

         5/7 土星の環の消失②(環の傾きが無くなり見かけ環がみえなくなる)

6月のトピックス 6/1金星西方最大離角(明け方東の空に金星が太陽から最も離れる)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は13日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。

皆既後の満月が昇る
2025.3.14|

皆既月食後の満月 2025年3月14日19:57

春めく暖かい夕べ、少し風が出てきましたが快晴です。

東の空に満月が昇ってきました。いつもの満月でしたが、つい先程4時間前には皆既月食となって私たちの地球の影にすっぽり隠れていたはずの月です。地球の裏側のアメリカなどでよく見られ、ライブ中継での皆既食を羨ましく眺めていました。日本では北海道などで部分食の最後の姿がぎりぎりに昇る姿が見られました。欠けた状態で昇ってくるのを「月出帯食」と呼ぶようです。

さらにこの時、月に着陸した探査機が太陽を写していたのですが、「黒い太陽」もちろん月では皆既日食が起こっていたということです。地球上での皆既日食は数分と短いですが地球のつくる本影はデッカイので長時間の皆既になったはずです。

 

🌃星空ナウ(2025年3月)
2025.2.28|

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星空ナウ(20253)

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◆宵の東の空にしし座、北よりには北斗七星などの春の星座が昇り、季節の変化を感じさせてくれます。南から西の空にはオリオンを中心に冬の星座が移り、木星や火星も加わってにぎやかな星たちが残っています。長く西空に輝いていた宵の明星、金星が急速に低くなり太陽との合を迎え、やがて明けの明星として暁の東空に舞台を移します。8日前後数日間は日没直後の短時間、普段は見にくい水星を見るチャンスです。金星の左下56度の位置ですので挑戦して見たいものです。

 14日午後には皆既月食が起こりますが、当地大阪では月の出になる頃には皆既月食はほぼ終了し、北海道・東北地方・関東地方他で満月が一部欠けたまま昇ってくる月出帯食となります。月がよく見える高さに昇ってくる頃には普段と変わらない満月に戻っているでしょう。

◆24日、土星の環が見かけ消えて見えなくなってしまう「環の消失」現象が起こります。秋までに3回チャンスがあり、今回は1回目となりますが残念ながら太陽に近く観察は困難です。

土星の環の厚みは数百m程度しかないため、15億km以上も離れた地球から土星の環を真横に見る位置関係になると、環が見えなくなってしまいます。このような現象は土星の公転周期の半分にあたる約15年ごとに起こり、前回は2009年9月に起こりました。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化はありません。最近では深夜の東に昇って見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどです。急速に暗くなるのが特徴の星で、肉眼で明るく見えるのは2〜3日ですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0305日  啓蟄(けいちつ)  (二十四節季・寒さが緩み土の中から虫たちが動き出す頃)

0307日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

0308日 水星東方最大離角(日没後の西空短時間、金星の左下に数日間水星を見るチャンス)

0311日  ISSきぼう   (◎南西19:21見え始め〜南仰角63°19:24東高く消える)

0312日  ISSきぼう   (○18:32見え始め〜南東30°〜東18:37に消える)

0313日  ISSきぼう   (◎西南西19:19見え始め〜北東仰角38° 19:24北北東に消える)

0314日  ISSきぼう   (◎南東18:30見え始め〜天頂仰角77° 18:35北東に消える)

0314日 満月()               (日没時東におぼんのような月、皆既月食も大阪では見えない)

0315日  ISSきぼう   (△西北西19:17見え始め〜北西17° 19:22北に消える)

0317日 彼岸の入    (春分前後の2週間、自身を見つめ仏法聴聞の大切な機会)

0320日 春分の日(しゅんぶん) (二十四節季・昼と夜の長さが等しくなり春らしくなる頃)

0322日 下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0323日 金星が内合   (金星が太陽と地球の間に入り込み見えなくなる)

0324日 土星の環消失①   (今年3回ある見かけ消失現象の1回目、太陽に近く観察は困難)

0329日 新月()              (月と太陽が見かけ重なる。部分日食、日本で見られない)

03月29日  ISSきぼう   (◎北西19:40見え始め〜天頂仰角80° 〜19:50南東に消える)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1115日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。

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