星
10/1 中秋の名月

10月1日は中秋の名月のお月見の夜。よく名月は満月と思われますが正確な満月は翌日の
2日。ですから中秋の名月が東の空に昇ってきたのを、よく見ると左下がほんの少し
欠けているのがわかります。
お月見は、旧暦8月15日から16日の夜と、日本では旧暦9月13日から14日の夜にも行われ
ます。そのため、お月見で単に「十五夜」、「十三夜」という場合、これらの夜を意味す
ることになります。
月を愛でる慣習は古くからあったようです。日本では縄文時代にさかのぼります。
名月の日に月を鑑賞する風習の始まりは、中国の唐代の頃からということしか分かって
いません。宋代には身分に関わらず街を挙げて夜通し騒ぐ様子が記録されています。
この風習が貞観年間(859-877)の頃、日本の貴族社会に入ってきたといいます。
日本の平安時代の月見は徐々に規模が大きくなり、延喜19年(919)には法皇が日本独自の
十三夜の月見を催されています。当時の日本での月見は詩歌や管弦を楽しみつつお酒を酌み
かわすといった雅味な催しで庶民とは縁のないもだったのでしょう。この頃のお月見は中国、
日本とも宗教的な要素はあまりなく、ただ月を眺めつつ楽しんでいたと考えられるようです。
暑い酷暑の夏が終わり、急に涼しくなってきました。お彼岸も過ぎ日に日に夕暮れが早く
なってきています。中秋の名月、月見団子とススキの穂を準備して東の空に昇ってくる
まん丸いお月さまを楽しんで見られてはいかがですか。
ps;月の近くに赤く輝く明るい星は、まもなく地球に最接近する「火星」です。
ネオワイズ彗星の軌道模型を作りました。
2020.7.15|星

梅雨空が続いて彗星が見えませんので、厚紙を切って彗星の軌道模型を作ってみました。
丸い円が地球の通る道(軌道)。中心が太陽の位置になります。地球は左回り、この彗星は
傾きをもった逆行軌道でほぼ放物線の道を時計回りに、南から来て北に登り近日点を通って
太陽に最接近します。随分太陽に接近したことが分かります。
その後、地球とすれ違うように夕方の空に尾をたなびかせ、やがて南の遠い宇宙空間に帰って
いきます。それぞれ軌道上の日付をみて見え方を立体的に探ってみてください。
ピンクのシールが彗星と地球の現在位置です。
この彗星は5000年以上の周期が計算されています。次回帰ってくるころ地球上はどのように
なっているのでしょうか。今年の新型コロナや大水害のようなことも同じように人間は苦労
しているのでしょうか。もっと凄いウイルスが出現していたりして・・・。
ほうき星(ネオワイズ彗星)が夕空に見えます!
ネオワイズ彗星というほうき星が夕空に見えはじめます。チャンスは7月中、午後8時
ごろの半時間、北西の空、北斗七星の下です。(ほうき星=彗星)
一般にも報道されはじめましたが、明るい彗星が7月初めに太陽に接近して肉眼でも
見えるようになりました。日本では長梅雨で天気に恵まれず多くの人の目にはまだ
見られていないようです。外国や北海道で撮影された写真を見ると、少し前にヒット
したアニメ映画「君の名は」に登場した美しい彗星の姿にそっくりです。映画では
大地に衝突して大きなクレーターを作り、村を消滅させる設定でしたが、つい先日
関東の空に大火球が見られ隕石が落下し習志野隕石と名付けられたのには、偶然とは
いえ驚きました。
7月上旬は明け方の北東の空低い位置にありますが7月中旬から夕方の北西の空に見え
はじめ、明るさは約2等から3等星程度、ほうき星の名前のとおり淡い尾を引いて
いる様子が見られるようです。明るいのは一週間程度8月になると暗く淡くなって
やがて遠ざかり見えなくなってしまいます。
このような肉眼で見られるほうき星が日本で見られるのは1997年に現れた
ヘールボップ彗星以来で23年ぶりです。下記の星図を参考に探してみてください。
図は16日と20日の2日分ですが、彗星は毎日見られ少しずつ星座の間を動いて行く
のが分かります。
今回は運悪く、梅雨空が続いている為見えるチャンスは短時間になりそうなの
が残念です。暗い空では明るく肉眼でも見えますが、双眼鏡などを使われると
特徴のある尾など淡い部分がよりはっきりと見られるでしょう。

7月16日 午後8時半の北西の空の様子
上の「北斗七星」の星の並びが探すヒントになります。彗星の明るさ2等~3等程度

7月20日午後8時半のほうき星、少し高くなり見やすくなります。
彗星の明るさ3~4等程度に少しずつ暗くなります。
※この図の作成は「iステラHD」を使いました。
部分日食、大阪は曇り
夏至部分日食、大阪は曇りでした。
欠け始めの午後4時6分から終了までの約2時間でしたが結局きれいな
晴れ間は無く、時折雲が薄くなるとき左下が欠けているのがぼんやり
と分かる程度でした。
梅雨前線が上がったり下がったりで、ギリギリ晴れる可能性があったの
ですが、前線が南に下がりきらず残念でした。次回は10年後です。

お寺の境内からこんな空、天気には勝てません。

奈良の大柳さんがラインで送ってくださった日食の様子。左側が欠けているのが
ボンヤリと判ります。向こうも曇ったようです。

福岡の田中さんが、見えましたよ!と晴天に恵まれ欠けた太陽の様子です。
夏至の6月21日 部分日食があります!
部分日食

東京での見かけの様子(大阪と少し時刻と位置がずれますがほぼ同様です)出典:国立天文台HPより
もうすぐ大阪で部分日食が見られます!
夏至の日、6月21日の部分食で、夕方西の空に次第に低くなりながら起こること、
欠け方も大きく、日食メガネを使うと肉眼で十分楽しめますので、ぜひ挑戦して
みましょう。
今回の日食はアフリカからアジアにかけて見られ、中心の一部では金環食が起こり
ます。日本では全国的な部分食となり南の方が大きく欠けます。
日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽が隠される現象です。
欠けた黒い影は月のシルエットということです。
気をつけることはただ一つ「安全に見る!」ことです。太陽は、とてもまぶしく
強い光と熱を出しています。肉眼で直接太陽を見ると、短時間でも目を痛めてし
まいます。熱心に部分日食を見たために眼を怪我してはいけません。
日食メガネなどの濃いサングラスを使った専用の観察器具を使って、安全な方法で
観察してください。
直接太陽をみれない時は、大きく欠けたころ、木の葉がつくる地上や壁面の
「欠けた木漏れ日」を見てください。欠けた太陽の形がいっぱい見られる日食の
時にしか見られない面白い現象です。
前回日本で日食が起こったのは半年前の2019年12月26日でしたが残念ながら曇り空が
続いて見ることができませんでした。次に日本で日食が起こるのは3年後の2023年4月
20日で、このときオセアニアの一部地域では金環皆既食が、日本では一部南の地域で
部分日食を見ることができますが、大阪では見られません。大阪で次に見られるのは
10年後の2030年6月1日まで待たなければなりません。この時は北海道で金環日食と
なります。
願立寺では「部分日食を見る会」を予定していましたが今回の新型コロナ感染
防止期間と重なり残念ながら行事は中止としました。ただ、日食メガネの予備が
いくつか残っています。希望の方は事前にメール等で問い合わせてくだされば無料で
お渡しできますので活用ください。(直接のお渡しのみになります。数に限りあり)
問い合わせ;washi@cosmos.zaq.jp まで。
★大阪での部分食の時刻
2020年6月21日
欠け始め 16:06
食の最大 17:10 (食分54%)
食の終了 18:07
梅雨時ですが、晴れるといいですね!
宵の明星
2020.4.23|星

月ではありません、欠けた金星です。(星座表によるイメージ)
小型の望遠鏡で50倍ぐらいの倍率でこんな感じに見えます。
宵の明星
夕方、西の空高くものすごく明るく光っている星が宵の明星「金星」です。
特にこの1~2週間は一番明るい時期で、4月28日は最大光輝−4.5等星になり
昼間の澄んだ青空なら肉眼でも見ることができます。小さな望遠鏡でも大きく
欠けた月のようにみえてビックリです。
連休明けぐらいまでが夕方にみるチャンス、6月中旬明け方に見え始めます。
月は東に日は西に 「スーパームーン」
2020.4.8|星
今夜は大きな満月、特にスーパームーンと世間で言われるようになりました。
地球を回る月の道が少し楕円になっていて、月が近づいたり遠ざかったするため
大きく見えたり小さく見えたりするらしい。
でも、比べるものが無いので体感ではほとんど分かりません。
タイトル付けが好きな世の中、だれが言い出したのでしょうか。
今夕まさに「月は東に日は西に」です。


オーストラリアの星空 ③
2020.2.24|星
南の星の動き

南の極点星の動きです。私たちがふだん北の空で目にする北極星にあたる星が
ありません。撮影は1時間の露出で星は時計まわりに回転します。
地上は宿泊のコテージ、赤い光の筋は私のヘッドライトの動きです。
逆さオリオン

北の空 高く、見馴れたオリオン座が逆さまにみえて驚きです。
南半球では夏の終わり、季節も台風の回転も逆、オリオンもひっくり返しで
何もかもが違います。
明け方の銀河と黄道光

明け方の東の空、天の河と黄道光がクロスして、その中に火星、木星、土星が縦に
並んでいます。天の河は銀河系の平らな大きな渦巻きですが、その中心部を横から
眺めていることになりレンズ状に見えています。
今回、集まった星仲間とオーナー夫妻 (筆者左端)

ワディ一番のご馳走!サバンティーニで買った巨大伊勢エビ
奥田シェフによる塩ゆで

同行の壽郎さん作 ツアーワッペン

オーストラリアの星空 ②
2020.2.19|星
コテージ南側の観測場所

同行の津村さんの40cmドブソニアン(右)と18cmイプシロン
これで見るイータカリーナや大マゼランのタランチュラは凄かった。

南天の天の河と大マゼラン雲

雷雲が通りすぎて星空が戻ると、南天の象徴の南十字星が横倒しで見え始めます。
下方には一等星アルファ ケンタウリが輝き、右端の雲状天体は肉眼でもよく見える
大マゼラン雲です。写真に撮ると形状がはっきり写り星雲であることが分かります。
南十字星付近の銀河

時間が経つと星は上に登り、星座の向きが十字星らしくなってきました。
ズームアップすると、右手のイータカリーナ周辺におびただしいほどの星雲星団が
確認できます。十字星の左下の星の無い黒い部分は暗黒星雲で背後の星の光を
隠しています。
大マゼラン雲

南十字星ともう一つ象徴的なのは「大マゼラン雲」右手にドカンと動かない
雲のように見えます。上部の明るい部分を拡大すると一見、毒蜘蛛の姿に見える
ことからタランチュラ星雲と呼ばれています。
オーストラリアの星空 ①
2020.2.18|星
星友6人でオーストラリアのパース近郊に南の星空を見に行ってきました。
関空からシンガポール経由でパースまで。約11時間。
暫く前は大規模な山火事が心配でしたが、今は新型コロナ感染が話題の
中心で、後数週間ずれたら入国も難しかったかもしれません。
目的地パースの北、ワディファーム

パース天文台

初日にはパース天文台を訪れました。
パースの市街からレンタカーで1時間ほど東の丘に、こじんまりと10基ほど
の観測ドームが設置されていました。事務所横には展示ホールもあり女性の
職員さんが親切に対応してくださいました。
ワディ周辺

ワディの日没

目的地の宿泊施設はパースから車で北に3時間、1号線を110kmで飛ばして
着いた「ワディ ファーム」というコテージが立ち並ぶリゾートでした。
周りはほんとに何にもない大平原です。
西に沈む星とスパーリング衛星の光跡

薄明が終わると驚くほどの星空が広がりました。
さすがに南半球、西の星は左下に動き沈んでいきます。左に横切る光跡は最近話題の人工衛星の
行列「スパーリング人工衛星群」の通過していく様子、右下の輝星は宵の明星「金星」です。
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