木星と土星の大接近、見ました!
2020.12.21|/ 願立寺日記

先ほど、夕空低く木星と土星の見かけ大接近が見えていました。

肉眼では、よく見ると明るい木星の右上横に土星がくっついているのが分かります。

望遠鏡で拡大して見ると同視野に、木星を周回するガリレオ衛星や土星の環、衛星のタイタンなど

一度に見られて驚きでした。

 

これ程接近するのは前回、1623年ですから397年前、ガリレオガリレイの時代!

と言っても、その時の接近は見かけ太陽に近くだれも見ていないので

実際に見られたのはもっと昔ということになります。

 

中央のくっついた星が木星と土星(明るいのが木星)   右の黒い影は本堂の大屋根

 

少し拡大すると二つの惑星が分かります。

夕べにニ日月と木星・土星大接近
2020.12.17|/ 願立寺日記

 

夕方の南西の空低く、二日月と木星、土星の揃い踏みです。

二日月の右手に二つの星がくっついています。

明るい方が木星、上の少し暗い方が土星です。

これだけ木星と土星が見かけ上近づくのはとても珍しいそうで

21日にさらに近づき最接近。

望遠鏡で倍率を上げても一緒の視野に見えるという。

木星を周回するガリレオ衛星と土星の環、衛星タイタンが一緒に!

 

これほどの接近、前回は江戸時代1623年、次回は60年後、2080年というから、

気の長い話しでもちろん私はこの世にいない。

右の暗い影は本堂大屋根で方角的に見えないかな?と思いましたが、何とか見えました。

撮影は本日12月17日18時40分です。

明日未明、探査機はやぶさ2号地球に帰還
2020.12.5|/ 願立寺日記

小惑星探査機はやぶさ2号がまもなく地球に帰還します。

 

10年前2010年6月のハヤブサ1号帰還の時は、トラブル続きでヒヤヒヤさせられた

ものでしたが、さすがに改良改善の日本の技術はお見事です。

 

今回は通信もエンジンも、小惑星での資料採取のミッションも完璧だったようです。

昨夜サンプルの入ったカプセルも無事に分離され、明日未明にオーストラリア南部の

砂漠に落として、また新たな小惑星に向かって行くとか。

 

今回ははやぶさ本体の突入は無いので、前回のような燃え尽きる花火のような

大火球はなく、カプセルのみの一本の光りの筋になるのは少し寂しいところですが。

 

カプセルの大気圏突入、火球となって飛行する様子を1号の帰還を思い出しながら

楽しみましょう。

野口さんの搭乗する宇宙ステーション、見えました!
2020.11.18|/ 願立寺日記

先ほど18:20頃、野口宇宙飛行士の乗る宇宙ステーションISSが見えました。

お寺の境内からは太鼓楼の上、南南西の空に見え出し、左上方にグングン移動、写真の右端にある

木星ぐらいの明るさでしたが上に上がるにつれ金星ぐらいの明るさに輝いていました。

東の空に移るころに急に暗くなって見えなくなったのは地球の影に入ったのでしょう。

野口さんは一昨日の民間初のロケット打ち上げで無事成功。昨日、宇宙ステーションに移乗されての

状況ですから日本の夜景を宇宙から見られて手を振っておられることでしょう。

 

見え始めたISS。中央の白い軌跡  (右下のギリギリの星が木星)

 

グングン上昇、明るく輝く!(露出はいずれも10秒)

 

地球の影へ、スーーッと消えていきました。(下の赤い星は火星)

 

本堂横に細い月
2020.11.17|/ 願立寺日記

夕方6時過ぎ、本堂横に細い月が見えていました。

中々美しいので慌ててカメラを取り出しシャッターを切りました。

新月から二日目、月齢2の月です。

 

明日のこの時間に、野口宇宙飛行士が搭乗した宇宙ステーションが見えるそうです。

夕方6時15分頃、南西に見え始め左手に、天頂近くで地球の影に入って

見えなくなるまで数分間。金星なみの明るさだそうです。

 

 

 

火星が準大接近
2020.10.6|/ 願立寺日記

準大接近の火星スケッチ

 

火星が接近してとても明るく見えています。

日が沈んで東の空に、不気味なくらい赤く明るく見えています。

地球には2年2ヶ月ごとに近づくのですが前回が大接近、今回は

それに次ぐ準大接近ということで望遠鏡で見ると肉眼で見る月の

ような感じで表面の模様も見えてきます。

 

画像は最接近の今夜に口径20cmの反射望遠鏡、228倍で眺めて

スケッチしたものです。

上に白く点のように南極冠が見え、左に薄暗い模様が確認できました。

右下がオレンジ色に輝いて最も明るい部分でした。地球と同じぐらい

の速さで自転しているので、時間とともに模様が側面から後ろに

回り込んでいくのもよくわかりました。

 

火星は砂漠のような表面に見えますが、近年の探査機の観測から

水の流れや大規模な土砂崩れのあと等が次々と見つかり、かつては

雨が降り、地球と同じような広い海に覆われていた事が

分かってきました。

 

現在の地球温暖化と呼ばれる私たちの住む星の環境についても

いよいよ、火星を鏡にしなければならない時期になってきたようです。

中秋の名月2020
2020.10.1|/ 願立寺日記

 

雲一つない快晴の夕空に名月が昇ってきました。

これほどの条件に恵まれることは珍しいことです。

 

月の模様は昔から色々な喩えが伝わります。

有名なのが、ウサギの餅つき。大きなハサミのカニ。本を読むお婆さん。

パーマをかけた女性の横顔など・・・

想像がたくましくなります。

 

写真にススキの穂が入るとベストですが、今夜はこれにて。

コロナ禍が続きますが、たまには月でも見ながらホッとしないと。

撮影18:46

 

10/1 中秋の名月
2020.9.28|/ 願立寺日記

 

10月1日は中秋の名月のお月見の夜。よく名月は満月と思われますが正確な満月は翌日の

2日。ですから中秋の名月が東の空に昇ってきたのを、よく見ると左下がほんの少し

欠けているのがわかります。

 

お月見は、旧暦8月15日から16日の夜と、日本では旧暦9月13日から14日の夜にも行われ

ます。そのため、お月見で単に「十五夜」、「十三夜」という場合、これらの夜を意味す

ることになります。

月を愛でる慣習は古くからあったようです。日本では縄文時代にさかのぼります。

名月の日に月を鑑賞する風習の始まりは、中国の唐代の頃からということしか分かって

いません。宋代には身分に関わらず街を挙げて夜通し騒ぐ様子が記録されています。

この風習が貞観年間(859-877)の頃、日本の貴族社会に入ってきたといいます。

日本の平安時代の月見は徐々に規模が大きくなり、延喜19年(919)には法皇が日本独自の

十三夜の月見を催されています。当時の日本での月見は詩歌や管弦を楽しみつつお酒を酌み

かわすといった雅味な催しで庶民とは縁のないもだったのでしょう。この頃のお月見は中国、

日本とも宗教的な要素はあまりなく、ただ月を眺めつつ楽しんでいたと考えられるようです。

 

暑い酷暑の夏が終わり、急に涼しくなってきました。お彼岸も過ぎ日に日に夕暮れが早く

なってきています。中秋の名月、月見団子とススキの穂を準備して東の空に昇ってくる

まん丸いお月さまを楽しんで見られてはいかがですか。

 

ps;月の近くに赤く輝く明るい星は、まもなく地球に最接近する「火星」です。

ネオワイズ彗星の軌道模型を作りました。
2020.7.15|

 

 

梅雨空が続いて彗星が見えませんので、厚紙を切って彗星の軌道模型を作ってみました。

 

丸い円が地球の通る道(軌道)。中心が太陽の位置になります。地球は左回り、この彗星は

傾きをもった逆行軌道でほぼ放物線の道を時計回りに、南から来て北に登り近日点を通って

太陽に最接近します。随分太陽に接近したことが分かります。

 

その後、地球とすれ違うように夕方の空に尾をたなびかせ、やがて南の遠い宇宙空間に帰って

いきます。それぞれ軌道上の日付をみて見え方を立体的に探ってみてください。

ピンクのシールが彗星と地球の現在位置です。

 

この彗星は5000年以上の周期が計算されています。次回帰ってくるころ地球上はどのように

なっているのでしょうか。今年の新型コロナや大水害のようなことも同じように人間は苦労

しているのでしょうか。もっと凄いウイルスが出現していたりして・・・。

ほうき星(ネオワイズ彗星)が夕空に見えます!
2020.7.11|/ 願立寺日記

ネオワイズ彗星というほうき星が夕空に見えはじめます。チャンスは7月中、午後8時

ごろの半時間、北西の空、北斗七星の下です。(ほうき星=彗星)

 

一般にも報道されはじめましたが、明るい彗星が7月初めに太陽に接近して肉眼でも

見えるようになりました。日本では長梅雨で天気に恵まれず多くの人の目にはまだ

見られていないようです。外国や北海道で撮影された写真を見ると、少し前にヒット

したアニメ映画「君の名は」に登場した美しい彗星の姿にそっくりです。映画では

大地に衝突して大きなクレーターを作り、村を消滅させる設定でしたが、つい先日

関東の空に大火球が見られ隕石が落下し習志野隕石と名付けられたのには、偶然とは

いえ驚きました。

 

7月上旬は明け方の北東の空低い位置にありますが7月中旬から夕方の北西の空に見え

はじめ、明るさは約2等から3等星程度、ほうき星の名前のとおり淡い尾を引いて

いる様子が見られるようです。明るいのは一週間程度8月になると暗く淡くなって

やがて遠ざかり見えなくなってしまいます。

 

このような肉眼で見られるほうき星が日本で見られるのは1997年に現れた

ヘールボップ彗星以来で23年ぶりです。下記の星図を参考に探してみてください。

図は16日と20日の2日分ですが、彗星は毎日見られ少しずつ星座の間を動いて行く

のが分かります。

 

今回は運悪く、梅雨空が続いている為見えるチャンスは短時間になりそうなの

が残念です。暗い空では明るく肉眼でも見えますが、双眼鏡などを使われると

特徴のある尾など淡い部分がよりはっきりと見られるでしょう。

 

7月16日 午後8時半の北西の空の様子

上の「北斗七星」の星の並びが探すヒントになります。彗星の明るさ2等~3等程度

 

7月20日午後8時半のほうき星、少し高くなり見やすくなります。

彗星の明るさ3~4等程度に少しずつ暗くなります。

 

※この図の作成は「iステラHD」を使いました。

 

 

部分日食、大阪は曇り
2020.6.21|/ 願立寺日記

夏至部分日食、大阪は曇りでした。

欠け始めの午後4時6分から終了までの約2時間でしたが結局きれいな

晴れ間は無く、時折雲が薄くなるとき左下が欠けているのがぼんやり

と分かる程度でした。

梅雨前線が上がったり下がったりで、ギリギリ晴れる可能性があったの

ですが、前線が南に下がりきらず残念でした。次回は10年後です。

 

お寺の境内からこんな空、天気には勝てません。

 

奈良の大柳さんがラインで送ってくださった日食の様子。左側が欠けているのが

ボンヤリと判ります。向こうも曇ったようです。

 

福岡の田中さんが、見えましたよ!と晴天に恵まれ欠けた太陽の様子です。

夏至の6月21日 部分日食があります!
2020.5.30|/ 願立寺日記

部分日食

東京での見かけの様子(大阪と少し時刻と位置がずれますがほぼ同様です)出典:国立天文台HPより

 

もうすぐ大阪で部分日食が見られます!

夏至の日、6月21日の部分食で、夕方西の空に次第に低くなりながら起こること、

欠け方も大きく、日食メガネを使うと肉眼で十分楽しめますので、ぜひ挑戦して

みましょう。

今回の日食はアフリカからアジアにかけて見られ、中心の一部では金環食が起こり

ます。日本では全国的な部分食となり南の方が大きく欠けます。

日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽が隠される現象です。

欠けた黒い影は月のシルエットということです。

 

気をつけることはただ一つ「安全に見る!」ことです。太陽は、とてもまぶしく

強い光と熱を出しています。肉眼で直接太陽を見ると、短時間でも目を痛めてし

まいます。熱心に部分日食を見たために眼を怪我してはいけません。

日食メガネなどの濃いサングラスを使った専用の観察器具を使って、安全な方法で

観察してください。

直接太陽をみれない時は、大きく欠けたころ、木の葉がつくる地上や壁面の

「欠けた木漏れ日」を見てください。欠けた太陽の形がいっぱい見られる日食の

時にしか見られない面白い現象です。

 

前回日本で日食が起こったのは半年前の2019年12月26日でしたが残念ながら曇り空が

続いて見ることができませんでした。次に日本で日食が起こるのは3年後の2023年4月

20日で、このときオセアニアの一部地域では金環皆既食が、日本では一部南の地域で

部分日食を見ることができますが、大阪では見られません。大阪で次に見られるのは

10年後の2030年6月1日まで待たなければなりません。この時は北海道で金環日食と

なります。

 

願立寺では「部分日食を見る会」を予定していましたが今回の新型コロナ感染

防止期間と重なり残念ながら行事は中止としました。ただ、日食メガネの予備が

いくつか残っています。希望の方は事前にメール等で問い合わせてくだされば無料で

お渡しできますので活用ください。(直接のお渡しのみになります。数に限りあり)

問い合わせ;washi@cosmos.zaq.jp まで。

 

★大阪での部分食の時刻

2020年6月21日

欠け始め  16:06

食の最大  17:10  (食分54%)

食の終了  18:07

 

梅雨時ですが、晴れるといいですね!

« 前のページへ 次のページへ »