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🌠星空ナウ(2022年9月)
2022.8.20|星
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✨星空ナウ(2022年9月)
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夏の星座と秋の星座が少しずつ入れ替わる時期です。日の入り後の夜空を彩っていた、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの3つの一等星の夏の大三角が天頂から西に傾き始めます。南西に低くなって低くさそり座の赤い星アンタレスが輝き、北東にカシオペアのW型が縦むきに、東にペガスス座の秋の四辺形が見え始めます。
明るい惑星たち、中でも土星と木星が南東から東に離れて並んで見え、晩秋までの観望好機を迎えます。上弦の月が加わるころに観望会をすると、明るく迫力ある天体の連続で星空ファンに喜ばれることでしょう。木星の衝の頃、59年ぶりに地球に最接近と少し騒がれるでしょうが、実際には例年の接近と微妙に違うだけで目で見た大きさの変化は分かりません。顕著な流星群はありません。
9月04日 上弦の月 (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
9月06日 小惑星による恒星食 (20:30頃、小惑星Pamina、ペガスス11等星)
9月08日 白露(はくろ) (二十四節季の一つ、この頃から秋気がすすみ露を結ぶ)
9月10日 満月(望) (日没時東にまん丸の月・中秋の名月・ススキと饅頭)
9月14日 ISSきぼう (○18:54南に見え始め〜南東32°〜18:59東に消える)
9月15日 ISSきぼう (○19:42西に見え始め〜北西36°〜19:46北に消える)
9月16日 ISSきぼう (◎18:54南西に見え始め〜天頂68°〜19:00北東に消える)
9月18日 ISSきぼう (△19:05西に見え始め〜北西20°〜19:10北に消える)
9月23日 秋分(しゅうぶん) (太陽が秋分点を通過、昼夜の時間が等しくなる日)
9月26日 新月(朔) (月と太陽が見かけ重なり見えない。闇夜で星空観望好機)
9月26日 木星が最接近 (木星軌道が楕円の為、59年ぶりに最接近、でも微変化)
9月27日 木星が水瓶座で衝 (見かけ太陽と反対180°の位置にくる。-2.9等明るい!)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように4〜6分間見えます。(数分の誤差あり)
※次の皆既月食は、2022年11月8日夕刻です。全国で見られ大阪も観望のチャンスです。
・月食の始まり(18:08)・食の最大(19:59)・月食の終わり(21:49)

※国立天文台HPより (大阪もほぼ同じ星空です)
🌠星空ナウ(2022年8月)
2022.8.1|星
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✨星空ナウ(2022年8月)
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夏の星座たちが、日の入り後の空を彩っています。東の空高くこと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの3つの一等星が夏の大三角を形作っています。南に低く赤い星アンタレスがさそり座の心臓のように輝き、三角を北に折返すと北極星に行き着きます。
明るい惑星たちは明け方の空に並んでいる為、夕空にはなく午後9時を過ぎてやっと土星が南東の空低く見えはじめ、木星が追いかけて昇ってきます。夕空での見頃は9月になってからです。
8月の天文イベントはなんと言ってもペルセウス座流星群です。8月10〜15日頃が見頃ですが特に極大は12日から13日にかけての夜で、朝方にペルセウス座が昇ってくるので1時間に50〜60個ほどの流れ星が見られるでしょう。今年は満月の時期と重なることで夜空が明るく、暗い流れ星が見にくくなるのは残念です。
8月01日 ISSきぼう (◎北西に見え始め〜北東54°〜東に消える)
8月03日 ISSきぼう (△20:12北西に見え始め〜南西24°〜南に消える)
8月04日 ISSきぼう (○19:26天頂に見始め85°〜南東消える)
8月04日 伝統的七夕 (太陰太陽暦・旧暦に基く七夕のこと)
8月06日 ISSきぼう (△19:24西に見始め〜南西23°〜南に消える)
8月08日 立秋(りっしゅう) (二十四節気の一つ、秋の始まり、夏の暑さが極まる頃)
8月12日 満月 (日没時東にまん丸の月・望ともいう)
8月13日 ペルセウス座流星群(明け方に極大、時間60個の流星、満月残念)
8月23日 土星がやぎ座で衝 (見かけ太陽と反対180°の位置にくること)
8月23日 処暑(しょしょ) (二十四節気の一つ、厳しい暑さの峠を越した頃)
8月27日 新月 (月と太陽が見かけ重なり見えない。朔ともいう)
8月28日 水星が東方最大離角(日没直後、西空低くギリギリ数分間見られる)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように4〜6分間見えます。(数分の誤差あり)

国立天文台HPより(大阪もほぼ同じ星空です)
東に満月

久しぶりの快晴で黄昏れてゆく西の空を眺めて
ふと振り返ると、見事な満月が東の空低くにありました。

ズームで幾分か拡大すると月の模様が見えてきます。
よく言われるのが「ウサギの餅つき」
ハサミの振り回す「カニさん」、本を読む「おばあさん」・・・
いろいろ想像してみてください。
英語圏ではなぜか「ピンクムーン」と言うらしい。
桜の花の色からピンクだと日本のイメージという雰囲気だし
春分の日のつぎの満月の後の日曜日がイースター(復活祭)と
いうのも諸説にあるらしいが何故ピンクなのか。
この時期は日本では春霞の時期、黄砂の影響を考えると
イエロームーンになってもよい気がする。
実際には昇った直後だったので赤みかかったイエロームーンだった。
人間は、ほんとにあれやコレヤといろいろ思いつくみたい。
🌠星空ナウ (2022年3月)
2022.3.1|星
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✨星空ナウ(2022年3月)
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3月に入ってすぐに南風になり急に春めいてきました。年末から新年には夕方に金星や木星などの明るい惑星が見られましたが、その星たちは太陽と重なり見えなくなったのち明け方の星となって賑やかに輝いています。
冬の星座のオリオン座など夕方に南の空高く見えていますが、日に日に西空に低くなり、いよいよ春の星座が東の空に見やすくなってきます。しし座やおとめ座、牛飼い座などがあって、北には北斗七星が見やすい位置に昇ってきます。
3月03日 新月(朔) (月と太陽が見かけ上、重なり見えない)
3月05日 啓蟄(けいちつ) (春の暖かさを感じて、虫が外に這い出てくるころのこと)
3月17日 ISSきぼう (◎19:21南西に見始め〜西天頂〜北東消える)
3月18日 ISSきぼう (◎18:33南西に見始め〜東天頂〜北東消える)
3月18日 満月(望) (日没時東にまん丸の月)
3月18日 彼岸入り (春彼岸7日間の最初の日)
3月19日 ISSきぼう (△19:22西に見始め〜北西23°〜北に消える、低空)
3月20日 ISSきぼう (○18:35北西に見始め〜北北西38°北東消える)
3月20日 金星西方最大離角(明け方に金星が太陽と最も離れて見える。ー4.5等)
3月21日 春分の日・彼岸中日 (太陽が真東から出て真西に沈む・昼夜の時間等しく)
3月28日 未明に月と惑星会合 (明け方に細い月、火星、土星、金星が集まる)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように見えます。4〜6分間(数分の誤差あり)

国立天文台HPより (大阪の空もあまり違いはありません)
かに星雲
おうし座の「かに星雲」を撮影しました。
おうしの角の星の直ぐ近くにあって、望遠鏡で見ても明るい大阪の夜空では微かに存在がわかる
程度ですが、最近のデジタルの技術で小さな望遠鏡でもこのように簡単に写せるようになりました。
まったく驚きです。フイルム写真では昼間のように真っ白に被ってしまうところです。
もちろん肉眼では見えません。

かに星雲 撮影:2022年2月20日
この星雲はM1とも呼ばれ、18世紀、フランスの観測者メシエがたくさんの星雲や
星団を整理しカタログを作ったときの第一番です。
1051年に昼間も見えたという超新星の爆発残骸で、当時とても明かるく輝き、
日本でも鎌倉時代、藤原定家の「明月記」に過去記録として記載されているほどです。
かつて大きな望遠鏡で観測され始めたころ、この星雲がカニが足を広げているように
見えたことから「かに星雲」のニックネームで呼ばれています。
私たちの銀河で超新星が出現する確率はおよそ100〜200年に1個程度と予想されています。
昼間も見えて、数ヶ月も輝くと言われる「超新星!」、命あるうちに逢いたいものです。
🌟星空ナウ(2022年2月)
2022.1.30|星
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✨星空ナウ(2022年2月)
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冬の星座たちが、日の入り後の空を彩っています。オリオン座を目印におうし座、おおいぬ座、こいぬ座、ふたご座、ぎょしゃ座、と時計まわりに探してみましょう。それぞれの星座に一等星があります。時間とともに、しし座や北斗七星など、春の星が東の空に昇ってきて春の兆しを感じます。
夕方の西の低い空に木星が見え、明け方の東の空には、13日に最大光輝となる明るい金星と、その近くに火星が見えます。 2月3日には細い月が夕方の空で木星に見かけ接近して美しく見られます。
また2月は、見る機会の少ないりゅうこつ座の一等星カノープスを短い時間だけ真南の超低空地平ギリギリに現れます。19時前後の短時間ですが探してみましょう。別名南極老人星といって、この星を見つけたら長寿になれるという俗説があります。この星を南半球オーストラリアで見る機会があったのですが、高い夜空にシリウスに次ぎ全天で二番目に明るい輝星でした。
2月01日 新月 (月と太陽が見かけ重なり見えない。朔ともいう)
2月03日 月が木星と並ぶ (細い月と明るい木星がとても美しい、今夕方最後)
2月03日 節分(せつぶん) (雑節の一つ、季節を分ける始まりの日の前日)
2月04日 立春(りっしゅん) (暦のうえで春が始まる頃、節分の翌日)
2月04日 ISSきぼう (△18:38北西に見始め〜北20°〜北北東消える)
2月05日 ISSきぼう (◎18:38北西に見始め〜天頂〜南東消える)
2月09日 金星最大光輝 (明け方に金星が一番輝くとき。ー4.6等)
2月17日 満月 (日没時東にまん丸の月・望ともいう)
2月19日 雨水(うすい) (降る雪が雨と変わり、雪解けの頃。農耕の始まり)
2月27日 未明月と金星並ぶ (明け方に明けの明星と細い月が接近、きれい!)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように見えます。4〜6分間(数分の誤差あり)

星空図:国立天文台HPより (大阪の星空も大きな違いはありません)
💫星空ナウ(2022年1月)
2022.1.1|星
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✨星空ナウ(2022年1月)
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🌠大寒の月、寒さが最も厳しくなってくる時節ですが、冬至を過ぎて日が経つと夕方など少し日が長くなり始めます。🌃夕べに長く輝いていた金星も明け方にまわり、明けの明星として月末に見え始めます。代わりに冬の星座の代表、オリオン座が東にの空に高くなってきました。冬は特に明るい星(一等星)リゲル、ベテルギウス、シリウス、カペラ・・・が多い時期です寒空に夜空を見上げてみましょう。🌟一番の見ものは4日未明の四分儀座流星群、暗く速い流れ星が特徴です。
1月03日 新月 (月と太陽が見かけ重なり見えない)
1月04日 四分儀座流星群 (夜半〜未明、1時間に30〜50個程度・暗く速い流星)
1月05日 小寒(しょうかん) (寒の入りとよばれ、これから寒さが厳しくなる頃)
1月06日 月が木星と並ぶ (細い月と明るい木星がとても美しい)
1月07日 夕方水星が見える(太陽に一番近い惑星で見るチャンスは少ない)
1月18日 ISSきぼう (◎18:28南西に見始め〜北西55°〜東北消える)
1月18日 満月 (日没時東にまん丸の月・ウルフムーン本年最小の満月)
1月19日 ISSきぼう (◎17:41南西に見始め〜南東76°〜北東消える)
1月20日 大寒(だいかん) (一年で、一番寒さが厳しくなる頃)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように見えます。4〜6分間(数分の誤差あり)

国立天文台HPより(大阪の星空もほぼ同じ)
✨星空ナウ(2021年12月)
2021.12.1|星
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✨星空ナウ(2021年12月)
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★冬至を迎える月ですから一年中で最も日が短く夜が長い時期です。★夕空には南西に宵の明星(金星)が一番星として輝きを増します。12月4日が最大光輝(最も明るくなる)を迎えるため、前後1週間ほど白昼、青空をバックに肉眼で見えます。南西には金星、土星、木星が並んで三日月が加わると壮観です。東空にスバルやオリオン座が見え始めいよいよ、明るい星の賑やかな冬の星空のシーズンが始まります。
★4日の新月には南極で皆既日食が起こりますが日本では全く見えません。🌠一番の天体ショーは13〜14日の「ふたご座流星群」です。時間30〜60個の流れ星が冬の星座をバックに流れるのが見られます。今回は満月の時期と重なって空が明るく暗い流れ星が見えないのが残念です。☄️上旬にレナード彗星というほうき星が明け方、東の空に見えますがとても淡く見るのが難しいでしょう。
12月04日 新月 (月と太陽が見かけ重なり見えない・皆既日食は見えない)
12月04日 金星最大光輝 (宵の明星が最も輝く、マイナス4.7等の明るさ)
12月上旬 レナード彗星 (明け方東の空に見える箒星・牛飼い座付近にギリギリ肉眼で見える)
12月07日 大雪(たいせつ) (大雪の節に入る日)
12月08日 ISSきぼう (○18:24北西に見始め〜南20°消える)
12月09日 ISSきぼう (◎17:36北西に見始め〜天頂〜南東南10°消える)
12月14日 ふたご座流星群 (一晩中・1時間に30〜60個程度・母天体フェートン)
12月19日 満月 (日没時東にまん丸の月・月夜で明るい)
12月22日 冬至(とうじ) (日短きこと至きわまる・一番日照が短い日)
※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。明るい星が音もなく移動していくように見えます。4〜6分間(数分の誤差あり)
ほぼ皆既月食ミニ観望会(11月19日夕刻)
案内しておりました部分月食が快晴に恵まれ、月の出から満月への
復円まで見ることができました。
本堂西側の今は空き地で見ていたら、ご近所さんも集まってミニ観望会に
なりました。婦人会でお話ししていたこともあり、何人かのご門徒さんも
お越しになって久しぶりの月食観望を楽しんでおられました。
最近の子どもさんは、欠けたお月さまをスマホやアイパッドを使って、
望遠鏡にくっつけて撮っては写った写ったとはしゃいでいたようです。
後半には西空を通過したISS国際宇宙ステーションの通過も見られたので
「当番の朝礼で発表できる!」とか。
ほんと時代を感じます。

本堂とほぼ皆既の月

望遠鏡で見るとこんな感じ、部分月食ですが98%のほぼ皆既状態、光を残している部分と
影の赤銅色コントラストがかえって美しい!

ミニ観望会 国際宇宙ステーションの通過も見られました。(肖像撮影掲載許可済)
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