🌌星空ナウ(2025年4月)
2025.3.29|/ 未分類

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星空ナウ(20254)

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寒さが緩み気軽に星空を眺められる時期になりますが、春の空は花粉が飛散し大陸からの黄砂の影響で晴れてもどことなくかすんで見え、星の観望に適した季節ではありません。夕方西に低くなったオリオン座もやっと三つ星が見える程度、月が昇っても「おぼろ月」状態で季節の移り変わりを感じます。天頂西にしし座、北よりに北斗七星はくっきりと見られますので、目印に北の方向をいつも教えてくれる北極星を探してみましょう。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では深夜の東に高くなり見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0404日  清明(せいめい)  (二十四節季・春風が吹き暖かくなり、天地が明るく清らかになる頃)

0405日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

0401日  ISSきぼう   (◎北西18:57見え始め〜天頂73°19:04南東消える)

0403日  ISSきぼう   (△18:57西に見え始め〜南西22°〜南19:02に消える)

0413日 満月()               (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)

0420日 穀雨(こくう)       (二十四節季・穀物に恵みの雨がたっぷりと降りそそぐ頃)

0421日 下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0422日 こと座流星群極大(こと座中心に流れ星の多い夜、まれに流星雨がある)

0427日 金星が最大光輝 (明けの明星として明け方未明に輝き、白昼にも見える)

0428日 新月()              (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は13日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。

皆既後の満月が昇る
2025.3.14|

皆既月食後の満月 2025年3月14日19:57

春めく暖かい夕べ、少し風が出てきましたが快晴です。

東の空に満月が昇ってきました。いつもの満月でしたが、つい先程4時間前には皆既月食となって私たちの地球の影にすっぽり隠れていたはずの月です。地球の裏側のアメリカなどでよく見られ、ライブ中継での皆既食を羨ましく眺めていました。日本では北海道などで部分食の最後の姿がぎりぎりに昇る姿が見られました。欠けた状態で昇ってくるのを「月出帯食」と呼ぶようです。

さらにこの時、月に着陸した探査機が太陽を写していたのですが、「黒い太陽」もちろん月では皆既日食が起こっていたということです。地球上での皆既日食は数分と短いですが地球のつくる本影はデッカイので長時間の皆既になったはずです。

 

🌃星空ナウ(2025年3月)
2025.2.28|

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星空ナウ(20253)

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◆宵の東の空にしし座、北よりには北斗七星などの春の星座が昇り、季節の変化を感じさせてくれます。南から西の空にはオリオンを中心に冬の星座が移り、木星や火星も加わってにぎやかな星たちが残っています。長く西空に輝いていた宵の明星、金星が急速に低くなり太陽との合を迎え、やがて明けの明星として暁の東空に舞台を移します。8日前後数日間は日没直後の短時間、普段は見にくい水星を見るチャンスです。金星の左下56度の位置ですので挑戦して見たいものです。

 14日午後には皆既月食が起こりますが、当地大阪では月の出になる頃には皆既月食はほぼ終了し、北海道・東北地方・関東地方他で満月が一部欠けたまま昇ってくる月出帯食となります。月がよく見える高さに昇ってくる頃には普段と変わらない満月に戻っているでしょう。

◆24日、土星の環が見かけ消えて見えなくなってしまう「環の消失」現象が起こります。秋までに3回チャンスがあり、今回は1回目となりますが残念ながら太陽に近く観察は困難です。

土星の環の厚みは数百m程度しかないため、15億km以上も離れた地球から土星の環を真横に見る位置関係になると、環が見えなくなってしまいます。このような現象は土星の公転周期の半分にあたる約15年ごとに起こり、前回は2009年9月に起こりました。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化はありません。最近では深夜の東に昇って見やすくなってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどです。急速に暗くなるのが特徴の星で、肉眼で明るく見えるのは2〜3日ですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0305日  啓蟄(けいちつ)  (二十四節季・寒さが緩み土の中から虫たちが動き出す頃)

0307日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

0308日 水星東方最大離角(日没後の西空短時間、金星の左下に数日間水星を見るチャンス)

0311日  ISSきぼう   (◎南西19:21見え始め〜南仰角63°19:24東高く消える)

0312日  ISSきぼう   (○18:32見え始め〜南東30°〜東18:37に消える)

0313日  ISSきぼう   (◎西南西19:19見え始め〜北東仰角38° 19:24北北東に消える)

0314日  ISSきぼう   (◎南東18:30見え始め〜天頂仰角77° 18:35北東に消える)

0314日 満月()               (日没時東におぼんのような月、皆既月食も大阪では見えない)

0315日  ISSきぼう   (△西北西19:17見え始め〜北西17° 19:22北に消える)

0317日 彼岸の入    (春分前後の2週間、自身を見つめ仏法聴聞の大切な機会)

0320日 春分の日(しゅんぶん) (二十四節季・昼と夜の長さが等しくなり春らしくなる頃)

0322日 下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0323日 金星が内合   (金星が太陽と地球の間に入り込み見えなくなる)

0324日 土星の環消失①   (今年3回ある見かけ消失現象の1回目、太陽に近く観察は困難)

0329日 新月()              (月と太陽が見かけ重なる。部分日食、日本で見られない)

03月29日  ISSきぼう   (◎北西19:40見え始め〜天頂仰角80° 〜19:50南東に消える)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1115日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。

宵の明星(金星)が輝く
2025.2.8|/ 願立寺日記

宵の空に金星が凄く輝いています。2月15日に最大光輝(−4.9等)を迎えるのと、厳寒の透明度のよい条件が整いました。流れ雲の合間に。

(撮影:2025.2/8 18:20)

月面LOVE
2025.2.5|/ 願立寺日記

月面LOVE

上弦の月を撮影しました。月面の欠け際を見ているとたくさんのクレーターや山脈など見飽きることはありません。太陽の光の当たり始めに地形が文字に見えるという事で探してみました。

LOVE の字が見つかりました。OとEが厳しいかもしれませんが、言われてみればという感じです。月面Xも別にあります。画像の矢印によって探してみてください。時間とともに太陽の光の角度が変わるのでチャンスは短いようです。いろんな楽しみ方があるものですね。(撮影:2025.2/5. 18h40m)

寒波の中、最大光輝前の金星と月
2025.2.4|

月齢5.6の月と最大光輝前の金星

この冬一番の寒波がやってきました。西風が強く一時的に雲が飛びさり、真っ青の夕暮れになりました。北国では大雪で大変な便り、北陸ではJCPZの影響で24時間で1mの積雪だとか。河内は申し訳ないくらいカラッカラッの星空に!天頂近くに木星、東に高く火星がオレンジ色に輝いています。

🌌星空ナウ(2025年2月)
2025.1.30|/ 未分類

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星空ナウ(20252)

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宵の空は、明るい星の多い冬の星座たちに木星と火星が加わり更に彩られています。西の空には、15日に最大光度となる金星がとても明るく輝き、上旬までは金星よりも低い位置に遠ざかった土星も見えます。1日、2日は細い月が夕方の空で土星と金星に接近し、澄んだ冬空に美しい眺めとなります。月は7日には木星の近くに位置し、10日には火星の近くへと移動し並んだ様子は見ものです。またこの時期は、短い時間だけ真南のギリギリ低空に現れる一等星「カノープス」をぜひ探してみてください。この地区では大和川の堤防などの南が地平まで開けた場所から午後9時前後の、和泉山脈のスレスレに見られます。見つけられたらラッキーで長生きできる星として「南極老人星」の別名があります。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」ですが、昨年から特に変化なく、現在は明け方の東に見え始めています。今回は爆発周期が少し伸びているようです。爆発し明るい時期は1週間ほどでしょう。

0201日 土星食     (月が土星を隠す現象、白昼に起こるので一般には見るのは困難)

0201日  ISSきぼう   (△西19:02見え始め〜西南西仰角24°19:09南に消える)

0202日  節分(せつぶん)  (雑節の一つ、各季節の始まりの前日のこと。豆まきの行事)

0202日  ISSきぼう   (◎西北西18:13見え始め〜南西仰角46° 18:16南東に消える)

0203日  立春(りっしゅん)  (二十四節季・暦の上で春が始まる日、雑節の起算日)

0204日  ISSきぼう   (△西18:12見え始め〜西南西23°〜南南西18:15に消える)

0205日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

0210日 火星食     (月が火星を隠す現象、北海道や東北、日本海側で起こり大阪では見れない)

0212日  満月()               (日没時東におぼんのような月、月あかりで星空が見にくい)

0215日 金星が最大光輝 (夕方に宵の明星が最も明るく輝く、前後一週間程、白昼にも観望のチャンス-4.9)

0218日  雨水(うすい)      (二十四節季・降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる頃)

0221日  下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0228日  新月()              (月と太陽が見かけ重なる。月明なく星がよく見える。)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は14日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。

朝の残り月
2025.1.19|/ 願立寺日記

朝の残り月(撮影 07:35)

朝、快晴の空にくっきり残り月が見えていました。

山門の葵丸瓦と重ねて撮ってみました。下弦前で月齢は19.2日になるかと思います。これから日に日に細く、見えづらくなりやがて29日の新月を迎えます。この時期、月齢と日にちが合ってます。

1月27日午後1時半〜お逮夜法座があります。どうぞお参りください。

太陽に接近したアトラス彗星、SOHOが捉える
2025.1.17|

天文観測衛星SOHOによるアトラス彗星の太陽接近画像  (SOHOの公開画像より)

アトラス彗星が太陽に接近してSOHOの画像に捉えられました。彗星が太陽に極めて接近すると非常に明るく(金星ほど)なりますが地上からは太陽に近くで詳しく見る事はできません。衛星望遠鏡で宇宙から捉えた見事な彗星の様子です。中央の小さい円盤に隠れているのが太陽で、アトラス彗星が尾をひきながら数日で太陽に接近し周回している姿が良く分かります。

火星が接近します、夜半東に赤い星!
2025.1.4|

まもなく火星の最接近112日を迎えます。火星はこの時期夜半に東の空に見やすく、冬の星座の中、ふたご座の近くに真っ赤に輝いているのですぐ見つかります。13日〜14日には満月と並びます。(図参照)ただし、今回の接近は小接近で大接近時期の6割の大きさにしか見えないので天体望遠鏡で見ても特徴的な模様ぐらいしか見えないのが実際です。濃いオレンジ色に見えるのは驚きです。火星は今後も22ヶ月で接近し、次回の大接近は20359月に起こります。

画像出展は国立天文台のHPより

🌃星空ナウ(2025年1月)
2024.12.30|

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星空ナウ(20251)

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◆新春の空、日が沈むと一番星は南西の空高く宵の明星・金星が輝きを増してビックリするほどの明るさです。南東には二番星木星も見えて、さらに赤い輝きの火星も東の空に昇ってきます。これらの惑星に加えて、明るい星の多い冬の星座も見頃を迎え、夜空はとてもにぎやかです。三大流星群の一つであるしぶんぎ座流星群の極大は14日未明が観望のチャンスとなります。中旬には金星と土星が近づく様子を観察することができます。火星が112日に地球に最接近します。116日には衝となり、ほぼ一晩中好条件で観察できる好機が約2年ぶりに訪れます。風邪をひかないようにしっかり防寒をして澄んだ冬の星空を楽しみましょう。

◆昨年秋に見られた紫金山アトラス彗星に続き、別のアトラス彗星が13日太陽に極めて近づき朝夕薄明の低空に数日間ギリギリ見られる可能性があります。

14日未明、四分儀座流星群がピークを迎えます。8月のペルセウス群、12月のふたご群と合わせて3大流星群と呼ばれ、例年活発な流れ星が見られます。輻射点が夜半に昇るため明け方がチャンス。今年は月が無く、正月休みで夜空が澄む為、暗い流れ星まで数えられる好条件となります。1時間に3040個程見られるでしょう。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」ですが、昨年から特に変化なく、現在は明け方の東に見え始めています。爆発し明るい時期は1週間ほどと考えられるため、明け方に見えるこの時期に爆発すると観察が厳しいですね。今回は爆発周期が少し伸びているようです。

0104日 四分儀座流星群 (夜半から未明、1時間30個程度の流星、月明なし好条件)

0105日  小寒(しょうかん)  (二十四節季・氷が張り、寒さが次第に厳しくなっていく頃)

0107日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

0111日  ISSきぼう   (△18:16見え始め〜南東仰角28°18:19東南東に消える)

0112日 火星小接近   (22ヶ月で起こる火星の接近、今回と次回は小接近で見かけ小さい)

0112日  ISSきぼう   (△西南西18:03見え始め〜西仰角28° 18:05に消える)

01月13日 アトラス彗星太陽最接近 (彗星が太陽に極端に接近、朝夕の短時間薄明中にギリギリ見られる)

0113日  ISSきぼう   (◎南西18:14見え始め〜天頂80°〜北東18:18に消える)

0114日  満月()               (日没時東におぼんのような月、月あかりで星空が見にくい)

0115日  ISSきぼう   (〇北西18:12西見え始め〜北西27°〜北北東18:16に消える)

0116日  火星が衝   (太陽と真反対の位置にくる為一晩中見え観望のチャンス)

0120日  大寒(だいかん)(二十四節季・北国に積雪、季節風強く一年中でいちばん寒い頃)

0122日  下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0129日  新月()              (月と太陽が見かけ重なる。月明なく星がよく見える。)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1115日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)木星、火星等は星座間を動きます。

12月8日夕刻の土星食(予報)
2024.12.3|

12月8日夕刻にある土星食の予報です。(見かけ月の上端を土星が掠めるように隠れます)

大阪では18時21分頃に潜入(隠れ始め)が起こり、土星は月に隠されて一時的に見えなくなり

その後18時47分頃に右手月の明るい縁から出現します。(土星は誇張して大きく描いています)

今回の食は大阪等太平洋側では、土星が月の上部(北側)を掠めるように26分間程度隠れます。

北海道や日本海側では隠れず通過するのみで、一部「限界線食」という珍しい現象が起こります。

観測ポイントによって土星の一部が隠れながらスレスレ通過ということも。

潜入18:21頃                       出現18:47頃

月が土星の手前にあることと、月がどんどん動いていることの証明です。土星が動いて隠れるように感じられますが、

実は月が動いて土星を隠すのです。

 

※上図は「IステラHD」を用いて作成しました。

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