秋祭り準備の提灯
2024.9.30|願立寺日記

太田の秋祭りが近づいて通りに提灯が灯りました。

各町の集会所に若い衆が集まってトントコ、カンカンと地車太鼓の練習の音が響いてきます。

少し涼しくなった夕暮れ時、子ども達も元気に走っていました。

秋祭りの提灯と寺前の夕暮れ

※中央の三角屋根が「太鼓楼」

星空ナウ(2024年10月)
2024.9.27|

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星空ナウ(202410)

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10月になると日没が早くなり「秋の日はつるべ落とし」の言葉を体感として感じられるようになります。宵の空ではまだ夏の星座が残っていますが、次第に秋の星座が見やすくなります。秋の四辺形と呼ばれるペガサスの四つの星を目印に北はカシオペア、南はホーマルハウトの星を探してみましょう。一番星は日の入り後の西の低空に金星が輝きを増してきました。南東の空には土星が見え、真夜中になって土星が南中する頃には木星が東の空に見え始めます。17日の満月は、2024年の中で最も地球に近い満月です。いつもより少し大きめに見えるはずですが、中々違いは分かりません。

今年、およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」が西に低くなります。9月末時点でまだ爆発していません。12月頃には太陽と重なる方向で一時見えなくなりますので秋の内に爆発して欲しいものです。

10月中旬、「紫金山・アトラス彗星」が夕方の西空に肉眼で見られるほどの、まさに「ほうき星」となって見られる可能性があります。9月末には明け方の空で2等星の明るさになっていますのでさらに太陽に近づき大化けが期待できそうです。101225日あたりがチャンスです。

◆上記彗星と別の彗星「アトラス彗星」が発見され有名な太陽に極めて近づくクロイツ群の彗星であることが分かり月末の10月28日に太陽に接近、その後明け方の南東の空低く見えるかもしれません。この仲間の彗星は太陽に近づくと壊れてしまい消滅することも多く、暫く様子見となります。

1001日  ISSきぼう   (◎西19:18見え始め〜南西仰角48°に消える)

1002日  ISSきぼう  (◎北西18:30見え始め〜天頂仰角75°〜南東18:35に消える)

1003日  新月(金環日食)(朔・月と太陽が見かけ重なる。月明なく闇夜に星がよく見える。日食は南米で起こり日本では見えない)

1003日  ISSきぼう  (△西南西19:19見え始め〜南西仰角14°〜南19:23に消える)

1004日  ISSきぼう  (○西18:30見え始め〜南西仰角27°〜南18:35に消える)

1005日  月と金星接近 (夕空に月と金星が見かけ近づいて美しくみられる)

1008日  寒露(かんろ)     (二十四節季・夜が長くなり、露が冷たく感じられる頃)

1011日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

101225日 ほうき星 (日没後に西空低く紫金山・アトラス彗星が見える可能性)

1017日  満月()           (日没時東におぼんのような月、部分月食も日本から見えない)

1021日 オリオン座流星群(夜半から未明、月の条件悪し、1時間5個程度の流れ星)

1023日  霜降(そうこう)  (二十四節季・秋本番になり山野に霜が降り始める頃)

1024日  下弦の月   (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

10月28日  アトラス彗星近日点 (注目のクロイツ群の新彗星、1965年池谷関彗星とそっくりも規模が小さいもよう)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は14日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。現在の周回ではほぼひと月半ごとにチャンスが訪れるようです。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2〜3等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです

遅れて彼岸花
2024.9.26|願立寺日記

暑い夏が長引いて、お彼岸が終わる頃やっと彼岸花が発芽して茎を伸ばしてきました。

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われてきましたが、急に秋の空気になってきたようです。

やっと彼岸花(9月26日)

朝来「竹田城跡」に行ってきました。
2024.9.18|願立寺日記

918日竹田城跡に行ってきました。

天気は快晴、少しは秋の気配と期待していたのですが、猛烈な暑さの日になってしまいました。八尾から朝来まで車で2時間半、中腹の「山城の郷」で腹ごしらえして城跡へ向かいました。タクシーの運転手さんが「こんな暑い時期でしかも一番暑い時間に」という事で登る前に冷たい水の購入を勧められました。雲海時期には人気で行列になるところですが、さすがにこの日この時間帯はガラガラで、現場ですれ違ったのは合わせて10人ほどでした。

城跡は見事な急峻な山城に構築されていて、広大な石積みの城壁を堪能しました。

城跡への道、つくつくぼうしが鳴いていました。20分の軽登山、汗びっしょり!

竹田城跡

城跡でパチリ

中秋の名月2024
2024.9.17|/ 願立寺日記

今夜は中秋の名月

日没と共に、東の空に満月一日前の月が昇ってきました。

そこそこ晴れていましたが、雲が多くなり一時中断。晴れ間を待ちました。

やがてくっきりと、見えてきました。中秋の名月です。右上近くに星がありますが土星ですね。

月と明るさが違い過ぎて写真では見栄えがしませんが記録に一枚パチリです。

中秋の名月2024

月の右上の星が土星

月が昇ってきた頃は、雲が多くこんな感じ

六地蔵さん
2024.9.14|法話・感話

六地蔵さん

太田の共同墓地は昔から村人が共同してお守りしてきた大切な墓地です。正面のお堂には阿弥陀如来さま、入口右横には地蔵さまがお参りの方をお迎えしておられます。

地蔵さまは六体あって「六地蔵さん」と親しまれ呼ばれています。

お地蔵さまの正式なお名前は「地蔵菩薩」です。ご本尊の阿弥陀仏の両脇におられる観音菩薩様、勢至菩薩様と同じ「菩薩」というお仲間です。この「菩薩」という言葉は、インドの古い言葉の「ボーディ・サットヴァ」という言葉がなまったもので、「悟りを目指す者」という意味があります。阿弥陀さまや、お釈迦さまのように悟りを開くところまでは行っていないけれども、長年仏様を目指して修行をしてこられた方々を菩薩とお呼びしているのです。

六地蔵の六という数字には意味があります。これは六道輪廻という教えからきています。人は六つの道をグルグル経巡って生きて、そこから中々踏み出すことができない、それが苦しみの根本なんだと。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六つの道です。

「天」は寿命も長く、嫌なこともなく思い通り幸せに暮らせるという世界です。最高の場所に思えますが、欠点もあり「幸せすぎて、何も持っていない人の苦しみが分からない」のです。有頂天になってストンを天から落ちてしまうこともあります。
次が「人」、私たちが今生きている世界です。色々と辛い四苦八苦もあるけれど、その分楽しいこともあるし、人の言葉がわかり仏の教えに出会って、救われるチャンスもある世界です。三つ目は、「修羅」、ここではみんなが常に争っている戦いの世界です。「修羅の道」といいますが、「あいつが悪い、あいつのせいだ」を指します。「畜生」は動物の世界です。飼い主に大事にされ、家族同然のペットであれば幸せかもしれませんが、括られて、ほとんどは本能に振り回され、弱肉強食の中で短い命を終えてしまいます。次は「餓鬼」、いつもおなかがすいていて、食べ物を食べようとしても口に入れる前に燃えてしまい、飢餓に苦しむ「いつまでも欲しい欲しい」の世界です。
 最後が「地獄」。色々な種類がありますが、例えば重い罪を犯した人が罰を受ける世界です。源信僧都の往生要集に示された血の池だの針の山だの、地獄絵図を見るといかにも恐ろしげです。「嘘ついたら地獄行きやで」と子どもに諭したあの世界です。

 仏教の中で、地獄に落ちるとか、畜生に生まれるとが言われてきたのは、人が悪を行わず、善いことをするようにという、教訓的、警告的な意味があったからでしょう。

 しかし、お釈迦さまの教えの基本からすれば、この六道はいずれも、私たちが現在の人生において、入れ替わり立ち替わり、次々と経験しなければならない苦悩の状態を教えたものと受け止めるのです。六道は私たちが自分の行いの報いとして日頃に経験している苦しみのことであるのです。阿弥陀仏の本願を敬い、本願を喜ぶならば、苦しみの状態を一歩超えられる「七」というお浄土の世界があるのです。私たちのお墓の入口に六地蔵さまが立って居られる意味を考えたいものです。

本堂と月、秋の兆し
2024.9.9|/ 願立寺日記

猛暑の連続の中にも、ほんの少し秋の兆しが見えてきました。

快晴の夕空に五日月がきれいに見えています。本堂裏手に回ってスマホでパチリ。この月が17日には

中秋の名月となってくれます。

大正コミセンで星空観察会
2024.9.8|/ 願立寺日記

地区のコミセンで星空観察会が開催されます。定員先着50名ですので申し込みの上、ご参加ください。住職も望遠鏡を持って応援に参加します。土星の環が細くなっています。

夏の終わり、M8干潟星雲
2024.9.6|

9月5日夕刻、厄介な迷走台風10号騒ぎが終わり、快晴の夏空が戻りました。少しばかり涼しくなって星見日和がそろそろ始まりです。八尾の空は明るくて、とても天の川は見られないのですが、デジタルの力を借りて南中している干潟星雲を写しました。

干潟星雲(ひがたせいうん、M8NGC6523)

いて座の南斗六星の近くにある散光星雲で、星雲を南北に横切る帯状の暗黒帯があり、その姿が干潟に似ていることからその名が付けられています。星雲と同じ位置に別の散開星団NGC 6530 も重なってとても美しい眺めです。

「一切皆苦」月参りで

本堂向拝左彫物「象の木鼻」

 あるご門徒さんのお宅で、月参りのお勤めが終わったあとご主人との世間話をしていました。「住職さんよ、歳をとってみないとわからないこともあるもんですわ」「最近特に忘れっぽくなって、でも認知症にだけはなりたくないし、なるべく息子らに迷惑をかけんようコロッと逝ければいいんだけどなあ、かといって死ぬ勇気もないし困ったもんですわ」「歳いったら思うようにいかんことのほうが多いですわ、長生きも大変、若いときが一番よかったかな」・・と冗談っぽくお話されていたので、私もいい歳になって同感するところもあるので軽くも重くも聞かせてもらえたのですが・・・。

 

 私たちはいつまでも健康で元気にいたいと思っていますが、実際にはなかなかそうもいきません。歳を重ねるにつれて簡単に怪我をしたり病気になったり、大事な方を亡くしたりと、若い頃には思いもしなかった苦しみやさみしさ、この先の不安などを抱えながら生きざるを得なくなってきます。「あとどのくらい生きれるのだろう?」「死んだらどうなるんだろう?」「何のために生きてんのかな?」と誰もが一度は考えるものです。しかし、そのような人生の問いについていくら考えてたところで私たち人間の知恵では答えなど出るはずもありません。そんな時は遠慮なく目の前のぼんさんにお話ししてください。愚痴になっても構いません、大歓迎です。そして一緒にお念仏申しましょう。お釈迦さまは、人生は苦なり、「一切皆苦」と説かれました。そしてその苦を消し去るのでなく、なんとか一歩超えていく道を教えていただいたのです。

🌌星空ナウ(2024年9月)
2024.8.31|

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星空ナウ(20249)

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記録的猛暑の夏がやっと過ぎ、宵の空には見なれたベガ・アルタイル・デネブの一等星が形つくる夏の大三角が西に傾き始めます。山や海など空が十分に暗い場所ならば、夏の大三角から南の空さそり座の足元へと続く淡い雲のような天の川をあとしばらく見ることができます。 9月は8日に衝(しょう)となる土星に注目です。衝の位置は月で言えば満月状態その頃の惑星は、一晩中空に見ることができ観察のチャンスが続きます。土星と月が見かけ上最接近する日が17日、この日は中秋の名月です。ここ数年は、中秋の名月と満月が同じ日でしたが、今年は翌日が満月です。また、夜遅くに東の空から木星と火星も昇ってきます。明け方まで、夜空には土星、木星、火星の3惑星が見えています。

 今年、およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」が西に低くなり始めます。12月頃には太陽と重なる方向で見えなくなりますので秋の内に爆発!・・と期待しています。

10月中旬、紫金山アトラス彗星が夕方の西空に肉眼で見られるほどの、まさに「ほうき星」となって見られる可能性があります。報恩講の頃の一週間です。

903日  新月()             (月と太陽が見かけ重なる。月明なく闇夜に星がよく見える。)

907日  白露(はくろ)     (二十四節季・秋の気配が進み始め野の草に露を結ぶ頃)

910日  ISSきぼう   (◎西南西19:47見え始め〜天頂仰角72°に消える)

911日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

911日  ISSきぼう  (◎南西18:59見え始め〜南東仰角55°〜東北東19:05に消える)

912日  ISSきぼう  (△西19:47見え始め〜北西仰角32°〜北19:52に消える)

913日  ISSきぼう  (◎西南西18:59見え始め〜北西仰角40°〜北東19:05に消える)

915日  ISSきぼう  (△西19:01見え始め〜北西仰角18°〜北北東19:05に消える)

917日  中秋の名月  (今年は満月一日前、ススキやお団子を供えて眺めましょう)

918日  満月()           (日没時東におぼんのような月、部分月食も日本から見えない)

919日  彼岸の入   (秋分を中日として前後3日合わせて7日間がお彼岸の期)

922日  秋分(しゅうぶん)  (二十四節季・太陽が真東から昇り真西に沈み昼夜の時間が同じになる頃)

925日  下弦の月   (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1015日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。現在の周回ではほぼひと月半ごとにチャンスが訪れるようです。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。12等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)

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