🌠星空ナウ (2024年3月)
2024.2.29|

  • *******************************

星空ナウ(20243)

*******************************

昼の時間が長くなり、星が見え始める時刻も次第に遅くなっていく季節です。20日に春分を迎え夜と昼の長さが逆転し夏に向かい始めます。夕方、西の空に名残りの木星が見えていますが、宵の空に見られる時間がどんどん短くなってやがて太陽と合の時期を迎え、しばらく見えなくなってしまいます。

 

3月上旬〜中旬に周期が71年のポンスブルックス彗星が夕方西空低く5〜6等星の明るさになりますが一般にはとても淡く、見る事は難しいでしょう。水星が25日に東方最大離角となりこれも夕方西空に観望のチャンスです。また、25日の満月は半影月食の状態で東の空に昇ってきますが、いつもの満月より少し薄暗い程度で、はっきりと欠けるような月食ではないので変化はわかり難いでしょう。

 

現在、国際宇宙ステーションには日本人宇宙飛行士の古川さんが搭乗中ですが、この3月中に半年間の搭乗を終えて地球に帰還されるそうです。あと少しですが無事にお帰りください!

 

★3月9日に和歌山県串本の国内初民間ロケット発射場から第1号「カイロス」の発射が予定されています。成功しますように!

 

304日  下弦の月   (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

305日 啓蟄(けいちつ) (二十四節季の一つ、寒さが緩み土の中から虫たちが動き出す頃)

309日 カイロス打上げ (串本から国内民間初ロケット「カイロス」打ち上げ予定)

310日   新月()            (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空観望チャンス)

313日  ISSきぼう  (19:08南西に見え始め〜南東仰角65°19:13東北東に消える)

314日  ISSきぼう  (△19:57西に見え始め〜仰角22°北北西消える、低い)

315日   ISSきぼう  (19:08西南西低空に見え始め〜北西35°19:15北北東に消える)

317日  ISSきぼう  (△19:10西北西見え始め〜19:14北仰角10°に消える、低い)

317日  上弦の月   (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)

320日  春分(しゅんぶん)  (二十四節季の一つ、昼と夜の長さが同じになり春を分ける事)

325日  満月()          (日没時東におぼんのような月・半影月食)

3月31日  ISSきぼう  (◯19:11北北西見え始め〜北東仰角34°〜19:15東仰角22°に消える)

 

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は1317日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。現在の周回ではほぼひと月半ごとにチャンスが訪れるようです。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また、別のスターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。12等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

 

 

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)

« »