星空ナウ(2025年9月)
2025.8.27|星
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星空ナウ(2025年9月)
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◆ 9月の夕べ、夏の大三角を代表する夏の星は西空に傾き初めますが、天の川に沿って星雲星団などの見頃は続きます。東にはペガサスやアンドロメダなどの秋の星たちが次々と昇ってきます。明るい星の少ない夜空に、衝を迎える土星がドッカリ輝いて観望の好機を迎えるのが楽しみです。望遠鏡を向けると「あれっ?環が無い」と見えますが、よく見ると15年ごとに見られる環の傾きが無くなる時期で、今は串刺しのお団子状態の珍しい土星の姿になっているのです。さらに9月7日の深夜には、全国で見られる3年ぶりの皆既月食があり 注目です。
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◆ およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では宵の南に高く見える位置になっています。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。
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09月07日 白露(はくろ) (二十四節季・暑さも収まりはじめ、草花に朝露がつく頃)
09月08日🌕満月(望・ぼう) (日没時東におぼんのような月、未明に皆既月食!)
09月08日 ISSきぼう (△19:13南に見え始め〜南東27°〜19:16東に消える)
09月09日 ISSきぼう (○20:00西に見え始め〜西北西40°〜20:04北西に消える)
09月10日 ISSきぼう (◎19:10南西に見え始め〜天頂79°〜19:17北東に消える)
09月12日 ISSきぼう (○19:11西に見え始め〜北西26°〜19:16北北東に消える)
09月14日🌗下弦の月(かげん)(未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)
09月21日 土星が衝 (見かけ太陽と真反対の位置にあり、一晩中観望できる)
09月22日🌑新月(朔・さく) (月と太陽が見かけ重なる。日食があるも日本で見れない)
09月23日 秋分(しゅうぶん) (二十四節気・太陽が秋分点通過、昼夜の時間が等しくなる日)
09月30日🌓上弦の月(じょうげん)(夕方南の中天に見える半月、欠けぎわクレーター綺麗)
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10月のトピックス 10/21オリオン座流星群極大(深夜〜未明オリオンを中心に流星5個/h)
11月のトピックス 11/18しし座流星群極大(深夜〜未明しし座中心に流星5個/h稀に流星雨)
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※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい宵には条件が悪く朝方のチャンスのみ記載しました。日本人宇宙飛行士として現在油井飛行士が搭乗中。今月は8日〜12日頃が夕べに見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により3〜5分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらい、視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。
また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。2〜3等星くらいの人工衛星が10個20個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。
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※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)土星等惑星は星座間を動きます。
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9月7〜8日の皆既月食の進行図