願立寺日記

当院 親鸞聖人御影と裏書
2016.8.22|願立寺日記

当院の親鸞聖人の御影に傾きがみられたので、整えるため一旦厨子から外し、

この機会に御影の裏書を確認しました。

ちょうど、7月の逮夜法座と8月の婦人会の定例会に御参詣のみなさんにも、

直接見ていただくことができました。(平素、拝見する機会はありません)

 

表は親鸞聖人の座像で右を向いておられ、像容や念珠の持ち方など

「安城の御影」や「熊皮の御影」などを原形にした御開山晩年前の丸みを

帯びた御姿のようです。

 

裏書には 「親鸞聖人御影 大谷本願寺釈一如書之」とあり、

「元禄五年壬申(みずのえ・さる)歳霜月仲旬(一月中頃)、

河内の國志紀郡太田村、総道場願立寺安置焉 寄進圓?」と記されていました。

 

これらの事から、当時本願寺は「大谷本願寺」と呼ばれ、

「釋一如」(第十六代第の御門首)が門首の元禄五年に、この御影が

本山から下付されたことがわかります。これが願立寺の創立年で、

当時は本堂が総道場の形式であり、別の資料に幅三間奥行き七間の

棟の低い細長い建物であったとの記録が柏原文庫に残っています。

(今から324年前です)

 

親鸞聖人御影

 

裏書

 

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