🌃星空ナウ(2024年6月)
2024.5.27|

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星空ナウ(2024年6月)
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◆ 爽やかな5月が過ぎ、梅雨入りの頃となってきました。夕方の星空は冬の星が西に見えなくなり、南に高くしし座やおとめ座、アークトゥルスの明るいうしかい座が天頂に高くなってきました。今年の夏至は6月21日。夏至は、1年の中で夜が一番短くなる日です。日の入り後、空が暗くなった頃には春の星座が西に少し傾いて、東の空にはこと座のベガを先頭に夏の星たちが姿を見せるようになってきました。明け方には、東の低空に火星が、南東の空に土星が見えています。
今月は目立った天文現象はありませんが、惑星と月が近づく様子を楽しみましょう。
◆20日の夕刻、さそり座の赤い一等星、アンタレスが明るい月に隠されます。夏至近くの日没前の明るい空で、満月一日前の月に隠されるのですからいくら一等星とはいえ、とても見にくい現象です。双眼鏡や望遠鏡が必要になるでしょう。大阪では18:30に隠れ、19:09に出てきます。
◆かんむり座が見やすい位置になってきました。80年周期と言われる再帰新星「T CrB」が増光すれば、数日間北極星クラスに輝くはずです。人生に一回です!たぶんこの一年以内には起こるかも。注目。

6月02日  ISSきぼう  (△19:54西に見え始め〜南西仰角16°〜19:58南に消える)
6月05日  芒種(ぼうしゅ) (二十四節季・気温が上がり穀物の種まきをする頃)
6月06日  新月(朔) (月と太陽が見かけ重なる。月明なく闇夜に星がよく見える。)
6月14日  上弦の月   (夕方南の中天に見える半月、欠け側にクレーター綺麗)
6月20日  アンタレスの食(さそり座の一等星が月に隠される。18時30分から19時頃)
6月21日  夏至(げし) (二十四節季・太陽が北側に寄り一年で最も昼の時間の長い日)
6月22日  満月(望) (日没時東におぼんのような月)
6月29日  下弦の月   (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

※「ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい夕方のチャンスのみ記載しました。今月は2日が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により3〜5分間見えます。現在の周回ではほぼひと月半ごとにチャンスが訪れるよう北です。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・○まずまず・△低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。
また、別のスターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。1〜2等星くらいの人工衛星が10個20個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

Screenshot

※星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)

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