🌃星空なう(2025年6月)
2025.6.1|

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星空ナウ(20256)

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1年で最も夜が短い夏至を621日に迎えます。日が暮れるのが遅い時期で午後8時になってもまだ薄明が残ります。ようやく暗くなった頃、西の空には赤っぽく輝く火星が見えていますが一時の明るさはありません。しし座やおとめ座など春の星座が西に傾き、東の空高く夏の星座が顔を見せ始めます。夜半頃には東の空から土星が昇ってきますが、望遠鏡を向けても特徴的な環が見えず串挿しのお団子状態ですが、これも15年ぶりの見物です。未明の空には金星が東の空で明るく輝いています。梅雨の時期で星空を眺めるにはむずかしい時期ですが、梅雨の晴れ間は空気が澄んで透明度が良く素晴らしい星空に会うチャンスかもしれません。

およそ80年の周期で爆発して2等星ほどに明るくなると予想されている「かんむり座の再帰新星T星」は昨年から特に変化なく、爆発の周期が延びているようです。最近では夕方から見える位置になってきました。増光時には2等星程になり、明るい時期は1週間ほどですのでチャンスは逃さないようにしたいものです。

0601日  金星西方最大離角(明け方東の空に金星が太陽から見かけ最も離れる)

0603日  上弦の月    (夕方南の中天に見える半月、欠けぎわにクレーター綺麗)

0605日  芒種(ぼうしゅ)   (二十四節季・稲や麦の種を植える時期、雨が多くなる頃)

0611日 満月()               (日没時東におぼんのような月、夜空明るく星は見にくい)

06月17日 火星とレグルス接近 (夕方西空で1度以下まで大接近、赤と青白い色対比が見もの)

0619日 下弦の月    (未明に南に見える左半月、朝西空に白い残り月)

0620日  ISSきぼう   (03:34南東に見え始め〜天頂84°〜東北東に消える)

0621日 夏至(げし)            (二十四節気・太陽が最も北に寄り北半球で昼の一番長い日)

0621日  ISSきぼう   (03:02南東40°に見え始め〜03:05東北東消える)

0622日  ISSきぼう   (03:48西に見え始め〜北西30°03:53北東に消える)

0623日  ISSきぼう   (03:01西48°見え始め〜北西55°〜北東03:04消える)

0624日  ISSきぼう   (△02:1436°見え始め〜02:16東北東に消える)

0625日 新月()              (月と太陽が見かけ重なる。闇夜になり星空の観察好機)

7月のトピックス 7/31みずがめ座δ流星群(この頃未明みずがめ座中心に56/h)

8月のトピックス 8/13ペルセウス座流星群(この頃ペルセウス座を中心に3040/h)

ISSきぼう」国際宇宙ステーションは、大阪から見やすい深夜明け方のチャンスのみ記載しました。現在、日本人宇宙飛行士として大西飛行士が船長として搭乗中です。今月は20日〜24日頃が見やすいチャンス。明るい星が音もなく移動していくように条件により35分間見えます。コツをつかめばスマホの静止画や動画で撮影可能です。・◎高度あり見え方絶好・まずまず・低く見ずらいが視界が地平まで開けた場所なら見えるかも。

また別に、スターリング衛星が打ち上げのタイミングで夕方よく見られているようです。23等星くらいの人工衛星が1020個・・と連なって行列飛行する様子は必見です。

星空の図:国立天文台HPより(大阪の夜空もほぼ同じです)火星、土星等は星座間を動きます。

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