かに星雲
おうし座の「かに星雲」を撮影しました。
おうしの角の星の直ぐ近くにあって、望遠鏡で見ても明るい大阪の夜空では微かに存在がわかる
程度ですが、最近のデジタルの技術で小さな望遠鏡でもこのように簡単に写せるようになりました。
まったく驚きです。フイルム写真では昼間のように真っ白に被ってしまうところです。
もちろん肉眼では見えません。
かに星雲 撮影:2022年2月20日
この星雲はM1とも呼ばれ、18世紀、フランスの観測者メシエがたくさんの星雲や
星団を整理しカタログを作ったときの第一番です。
1051年に昼間も見えたという超新星の爆発残骸で、当時とても明かるく輝き、
日本でも鎌倉時代、藤原定家の「明月記」に過去記録として記載されているほどです。
かつて大きな望遠鏡で観測され始めたころ、この星雲がカニが足を広げているように
見えたことから「かに星雲」のニックネームで呼ばれています。
私たちの銀河で超新星が出現する確率はおよそ100〜200年に1個程度と予想されています。
昼間も見えて、数ヶ月も輝くと言われる「超新星!」、命あるうちに逢いたいものです。