「ありがとうの反対はあたりまえ」 永代経法話より
ありがとうの反対はあたりまえ
「ありがとう」は「有り難し」と書きます。
生まれてきた事、今生きている事、口から食べ物を食べられる事、身体を自由に動かせる事、ケガをしても治る事、また大切な家族がいる事、共に笑い合える事、時にケンカしながらもまた向き合える事、一歩引いてみると色んな人と出会える事、反対に一歩出てしまうと出逢いが失われる事、どんなに無理難題を自分に課せようが、朝には目が覚めてまた動き出せる事、そして必ずいのちを終え、仏の人生が始まること。
それら全てに「ありがとう」と頭が下がる時は、悲しいかな、それらひとつひとつの事が出来なくなったり、大切な方を失った時が多いのではないでしょうか。
「あたりまえの事など一つも無いぞ」と仏さまは教えます。そして、今実感出来なくてもいいから、常に「有難う」と口に出しておいて欲しいと願われています。 稲垣直来
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◉スノーフレーク ヒガンバナ科の植物の1つ。和名はオオマツユキソウ、別名はスズランスイセン。
◯ご門徒Mさんの玄関先にて