法話・感話

蝉の羽化

撮影:坊守

 

境内の木に蝉が羽化をして抜け殻に止まっているところを見つけました。

多分、昨夜暗いうちに地面に穴を開けこの木に登ってきたのでしょう。

蝉の幼虫は土のなかで6年過ごしてやっと地表に出てくると言います。

そう言えば、早朝からシャンシャン・・・と蝉の合唱が聞こえ始めました。

長く続いた梅雨もそろそろ明ける頃です。

 

惠蛄(けいこ)春秋を識らず

       伊虫(いちゅう)あに朱陽(しゅよう)の節を知らんや

 

曇鸞大師

 

せみ(ツクツクボウシ)は春や秋を知らない。

この虫がどうして夏を知っていることがあるだろうか

夏だけ知っていることは、本当の夏を知らないのである

 

« »